シラス壁とは?漆喰・珪藻土との違いとメリット・デメリットを徹底比較

はじめに
家づくりやリフォームを考え始めると、「自然素材の壁」という言葉をよく見かけます。
その中でも最近、少しずつ名前を聞くようになってきたのが「シラス壁」です。
でも正直なところ、
・シラスって何?
・漆喰や珪藻土とどう違うの?
・本当に体にいいの?
こんな疑問を持つ人も多いと思います。
この記事では、シラス壁の正体から、漆喰・珪藻土との違い、そしてメリット・デメリットまで、できるだけ正直に解説していきます。
シラス壁とは何か?
シラスとは、約2万5千年前、姶良カルデラという巨大火山が噴火し、そのときに発生した巨大火砕流が堆積したものです。
このシラスを原料として作られたのがシラス壁です。
ポイントはここです。
・人工的に作った材料ではない
・もともと自然界にあったもの
・化学物質を使わない
つまり、100%自然素材の壁材だと言えます。
シラス壁の大きな特徴
空気をきれいにする力がある
シラスには、目に見えないほど小さな穴が無数にあります。これによりシラスの表面積は見た目よりも大きく、空気中のにおいや有害な物質を効率的に吸着・分解してくれます。
たとえば、
・ペットのにおい
・タバコのにおい
・新築時に出やすい化学物質
こういったものを分解する働きがあります。
湿度を調整する
シラス壁は、室内の湿度に応じて湿気を吸湿・放湿する働きがあります。
そのため、夏はジメジメしにくく、冬はカラカラになりにくいと感じる人が多いです。
漆喰とはどんな壁?
漆喰は「消石灰」が原料
漆喰は、昔のお城や蔵にも使われてきた、日本ではとても歴史のある壁材です。主な原料は石灰石を焼いて粉にした消石灰です。
漆喰の特徴
- 強いアルカリ性でカビが生えにくい
- 表面が固く、見た目がきれい
- 白くて高級感がある
ただし、漆喰は施工に技術が必要で、職人さんの腕によって仕上がりに差が出やすい素材でもあります。
珪藻土とはどんな壁?
珪藻土は「植物の化石」
珪藻土は、昔海や湖にいた珪藻(けいそう)という植物プランクトンの殻が積もってできた土です。
珪藻土の特徴
- 調湿性能が高い
- 見た目や色のバリエーションが多い
ただし、市販されている珪藻土の中には、固めるために化学のりを多く使っているものもあります。
「自然素材」と書いてあっても、実は完全に自然ではない場合があるので注意が必要です。
シラス壁・漆喰・珪藻土の違いを比較
素材の違い
- シラス壁:火山噴出物(シラス)
- 漆喰:石灰石を焼いて粉にした消石灰
- 珪藻土:植物プランクトンの殻が積もってできた土
安全性の考え方
- シラス壁:化学物質を使わない
- 漆喰:比較的安全だが施工材料に注意
- 珪藻土:商品によって差が大きい
性能のバランス
- 調湿力:シラス壁・珪藻土が強い
- 防カビ性:漆喰が強い
- 空気浄化:シラス壁が特徴的
シラス壁のメリット
① 100%自然素材
「化学物質を使用しない」という考え方が、シラス壁の一番の魅力です。
・小さな子ども
・アレルギー体質の人
こうした家庭では、安心感につながりやすい素材です。
② におい対策に強い
生活していると、どうしてもにおいは出ます。
シラス壁は、ごまかすのではなく、吸着・分解するという点が特徴です。
③ 時間が経っても性能が落ちにくい
ビニールクロスのように劣化してはがれる、ということが起きにくく、長く使える壁です。
シラス壁のデメリット
① 価格がやや高め
一般的なクロスと比べると、どうしても費用は上がります。「安さ重視」の人には向かないかもしれません。
② 施工業者を選ぶ必要がある
シラス壁は、だれでも施工することは可能です。ただし、経験のある会社を選ぶことで、より良い仕上がりになります。
③ デザインの自由度は高くない
シンプルで落ち着いた見た目が多く、派手な色や柄を求める人には物足りなく感じることもあります。
どんな人にシラス壁は向いている?
・家族の健康を大事にしたい
・化学物質を使わない
・空気の質にこだわりたい
・長く住む家を考えている
こうした人には、シラス壁はとても相性が良い素材です。
まとめ:素材を知ることが後悔しない家づくりにつながる
シラス壁・漆喰・珪藻土は、どれも「自然素材」と呼ばれますが、中身や考え方は大きく違います。
大切なのは、
・名前のイメージだけで選ばないこと
・何からできているのかを知ること
・自分たちの暮らしに合うかを考えることシラス壁は決して万能ではありません。
でも、「自然な空気の中で暮らしたい」と考える人にとっては、とても魅力的な選択肢のひとつだと言えるでしょう。
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