未来の建材?シラス壁が持つ持続可能な価値

2026/01/02(金) シラス壁コラム

はじめに

「未来の建材」と聞くと、最先端技術や、聞いたことのない新素材を思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも、本当にこれからの時代に必要とされる建材は、派手で新しいものだけなのでしょうか。

実は、昔から存在していた素材の中にこそ、これからの暮らしに合った価値を持つものがあります。
その一つが、シラス壁です。

今回は、シラス壁がなぜ「未来の建材」と言われるのか。流行やイメージではなく、持続可能性という視点から考えてみます。


シラス壁とはどんな建材か

シラス壁は、「シラス」と呼ばれる2.5万年前の巨大噴火による火砕流堆積物由来の自然素材を原料とした塗り壁です。
一般的にイメージされがちな「火山灰」とは異なり、火砕流が積もり、長い年月をかけて風化・分級されたものがシラスです。

このシラスは、

長い時間がたっても、素材として安定している
・無数の細かな孔(あな)を持つ
他のものと反応しにくく、成分が変わりにくい

といった特徴を持ち、建材としても使いやすい性質があります。
シラス壁は、この素材の特性を活かし、余計な加工をしすぎずに壁として使う建材です。


「持続可能な建材」とは何だろう

持続可能な建材というと、

  • 環境にやさしい
  • SDGsに配慮している
  • エコな素材

といった言葉が並びがちです。
ですが、本質はもっとシンプルです。

  • 長く使えるか
  • つくるときに無理をしていないか
  • 使い続ける中で負担が増えないか

この3つがそろってこそ、本当に「持続可能」と言えるのではないでしょうか。
シラス壁は、この点でとても地味ですが、堅実な答えを持っています。


シラス壁の価値① 長く使えるという強さ

多くの住宅では、壁紙(ビニールクロス)は10〜15年ほどで張り替えが必要になります。
張り替えのたびに、

  • 廃材が出る
  • 接着剤を使う
  • 工事の手間がかかる

こうした負担が積み重なります。

一方、シラス壁は張り替え前提の建材ではありません。

  • 剥がれにくい
  • 劣化しにくい
  • 見た目の変化が少ない

つまり、「そのまま使い続ける」ことができる壁です。
交換しない、捨てない。このシンプルさこそが、持続可能性の土台になります。


シラス壁の価値② 暮らしの中で無理をさせない

シラス壁には、調湿作用があります。湿気が多いときは吸い、乾燥すると放出する。
この働きによって、室内の環境が安定しやすくなります。

その結果、

  • 夏のジメジメ感がやわらぐ
  • 冬の乾燥がきつくなりにくい
  • エアコンの効きが安定しやすい

といった変化が起こります。

これは、「省エネをがんばる」暮らしではありません。がんばらなくても、結果的にエネルギー使用が抑えられる状態です。
続けることが苦にならない。それも、持続可能な価値の一つです。


シラス壁の価値③ つくる段階から負担が少ない

建材の環境負荷は、家が完成してからだけで決まるわけではありません。
実は、製造段階でどれだけエネルギーを使っているかも重要です。

多くの建材は、

  • 高温で焼成する
  • 複雑な化学処理を行う

といった工程を経ています。

一方、シラス壁の原料となるシラスは、焼成を行わず、天日干しなどを基本とした工程で使用されます。
そのため、

  • 製造時のエネルギー消費が少ない
  • CO₂排出量も比較的抑えられる

という特徴があります。
目立ちにくい部分ですが、「つくる前から持続可能」という視点は、とても大切です。


「未来の建材」と言われる理由

シラス壁は、最新技術でも、流行の新素材でもありません。
それでも、

  • 長く使える
  • 暮らしに無理をさせない
  • つくる段階から環境負荷が小さい

この3つを自然に満たしています。
未来の建材とは、「新しいもの」ではなく、これからの価値観に合っているものなのかもしれません。


まとめ|静かに続いていく価値

シラス壁は、分かりやすいキャッチコピーを持つ建材ではありません。
ですが、

  • 交換しなくていい
  • 使いすぎなくていい
  • 無理をしなくていい

そんな積み重ねが、結果として、持続可能な家づくりにつながります。
未来の建材とは、声高に主張するものではなく、暮らしの中で静かに続いていくもの
シラス壁が持つ価値は、まさにそこにあるのではないでしょうか。


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