環境配慮型の家が選ばれる理由!シラス壁のメリットを解説

2025/04/08(火) シラス壁コラム


はじめに

家を建てるとき、あなたなら何を一番大切にしますか?

デザイン、間取り、立地、価格…。いろんな条件がある中で、最近特に注目されているのが「環境にやさしい家」です。地球に負担をかけず、自然と共に暮らす。そんな考え方が、少しずつ広がってきました。

その中でも「シラス壁」という自然素材を使った建材が、ひそかに人気を集めています。

この記事では、「環境配慮型の家とはなにか?」「シラス壁にはどんな良さがあるのか?」を、できるだけわかりやすく、やさしい言葉でお話ししていきます。


そもそも「環境配慮型の家」ってどんな家?

環境配慮型の家というのは、地球や自然のことを考えてつくられた家のこと。たとえばこんな特徴があります。

  • 冷暖房に頼りすぎず、自然の風や光を活かす工夫がある

  • エネルギーを無駄にしない断熱構造

  • 長く使えるように、丈夫でシンプルな素材を使う

  • 自然に戻る素材や再利用できる部材を使う

つまり「地球にムリをさせない家」とも言えます。

ただし、環境だけに配慮しているわけではありません。こうした家は、人にとっても「健康的で、気持ちよく過ごせる家」になることが多いんです。自然と共に生きる工夫が、結果として私たちの暮らしを支えてくれるわけですね。


日本の気候に合う“呼吸する家”

日本の気候は、夏はじめじめ、冬はカラカラ。気温差も激しく、湿度の変化も大きいです。

そんな環境では、「家が呼吸する」ことがとても大切になります。呼吸するとはどういうことかというと、壁や床が空気中の湿気を吸ったり吐いたりして、室内をちょうどいい湿度に保ってくれるということ。

ビニールクロスや化学系の素材だと、湿気を閉じこめてしまい、カビや結露が起きやすくなります。でも、自然素材を使った壁は、空気と一緒に生きているように「呼吸」して、快適な空間をつくってくれるんです。


シラス壁ってなに?

「シラス」とは、火山の噴火でできた白っぽい土のようなもの。特に鹿児島や宮崎などの南九州地方に多くあります。サラサラとした軽い質感で、古くから農地や道の整備などにも使われてきました。

そのシラスを、家の壁材として使えるようにしたのが「シラス壁」です。

ただの火山灰を壁に塗っただけ、と思うかもしれませんが、じつはものすごく機能的な素材なんです。自然が生み出した小さな粒子の中には、目に見えないくらいの細かい穴がたくさんあって、これがいろいろな働きをしてくれます。


シラス壁のメリット6選

① 湿気を調節してくれる

夏の蒸し暑さも、冬の乾燥も、シラス壁なら自然に調節してくれます。梅雨の時期でもカラッとした室内を保てるし、乾燥しすぎて喉がイガイガすることも少なくなります。

② 空気をきれいにする

シラス壁は、においの原因や有害なガスを吸着する性質があります。たとえばタバコのにおい、ペットのにおい、料理のにおいなどが気になりにくくなるんです。

しかも、シックハウスの原因になる化学物質を含んでいないので、赤ちゃんや高齢の方がいる家庭でも安心です。

③ カビやダニを抑える

湿気がたまると、カビやダニが増えてしまいます。シラス壁は湿度を自然に調節するので、こうした菌や害虫の発生を防ぐことができます。アレルギー体質の方には特にうれしいポイントですね。

④ 耐久性が高く、長持ちする

見た目はやさしい印象ですが、実はとても丈夫。日光や熱に強く、色あせもしにくいので、何年たってもキレイな状態が続きます。メンテナンスの回数が減る分、結果的にコストも抑えられるんです。

⑤ ナチュラルで落ち着いた雰囲気

ざらっとした手触りや、マットな仕上がりは、クロスにはない自然な質感。木の家具や観葉植物とも相性が良く、部屋全体がやさしい空気に包まれます。

⑥ 省エネにもつながる

湿度や温度を調整してくれるおかげで、冷暖房の使用も自然と減ります。つまり、電気代の節約にもつながるし、二酸化炭素の排出も減らせる。ちょっとしたことの積み重ねが、地球を守る行動になるんです。


実際に住んでみた人の声

実際にシラス壁の家に住んでいる人たちは、どう感じているのでしょうか。いくつか声を紹介します。

  • 「夏のジメジメがなくなって、本当に快適です。エアコンを使う時間が減りました。」
  • 「子どもがアレルギー体質だったので、自然素材の家にして正解でした。」
  • 「お客さんに『空気がきれいだね』と言われたのがうれしかった!」

家は、毎日過ごす場所だからこそ、小さな「気持ちよさ」の積み重ねが、とても大きな違いになるのかもしれません。


シラス壁にも、短所はある?

どんなものにも良いところとそうでないところがあります。シラス壁にも、以下のようなデメリットがあります。

  • 施工には職人の技術が必要で、手間も時間もかかる

  • ビニールクロスより初期コストが高め

  • 表面がざらざらしているため、こすれると白くなることがある

でもこれは、言い換えれば「自然素材ならではの特徴」とも言えます。安くて早くて便利なものにはない、「本物の価値」があるともいえるのです。


まとめ:地球と人、どちらも大切にする家づくり

環境配慮型の家は、地球の未来のために考えられた家。でも、決して「環境のためにがまんする家」ではありません。むしろ、自然のチカラを借りて、より健康に、より気持ちよく暮らせる家です。

シラス壁のような自然素材を選ぶことは、見えないところで地球にも、自分たちの暮らしにも優しい選択。

これから家を建てる人、リフォームを考えている人は、「環境にやさしいって、つまりどういうこと?」と立ち止まってみてください。

きっと、毎日の暮らしを変えるヒントがそこにあるはずです。


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