モデルハウス体験記!シラス壁の快適さを検証してみた
はじめに
家づくりを考えはじめると、「自然素材の家」「健康住宅」「シラス壁」など、いろいろな言葉を耳にするようになります。
でも実際のところ、「シラス壁ってそんなに違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際にシラス壁を採用したモデルハウスを訪れて、「本当に快適なのか?」「何が違うのか?」を体験された方のお話をご紹介します。
はじめてのシラス壁の家へ
訪れたのは、郊外にある木の香りがするモデルハウス。
玄関を入ってまず感じたのは——“空気が軽い”。
何か特別な香りがあるわけではないのに、空気がスッと通るような清々しさがありました。
案内してくれたスタッフさんによると、「この家の内装は、ほとんどがシラス壁で仕上げられています」とのこと。
壁を指で軽く触ってみると、少しザラッとしていて、自然な土のような感触。見た目もマットで、光をやわらかく反射しています。
空気が“こもらない”不思議な感覚
まず驚いたのは、空気のこもり方がまったく違うこと。
一般的な住宅展示場だと、ほのかに新建材のにおいがしたり、閉め切った部屋では少しムッとした感じがあります。
でも、この家ではまったくそれがありません。
説明によると、シラス壁は表面に無数の小さな穴があり、湿気やニオイを吸い込んだり吐き出したりして、空気のバランスを自然に整えるのだそうです。
たしかに、長く滞在していても息苦しさがない。“空気が呼吸している”という言葉が、ぴったりでした。
夏の体験:ひんやりと落ち着く室内
私が訪れたのは、7月の暑い日。外は35度を超えていて、日差しがジリジリ。
でも家の中に入ると、エアコンの設定温度が28度なのに、まるで26度くらいに感じる心地よさでした。
スタッフさんの話では、シラス壁は熱をため込みにくく、表面温度が上がりすぎない性質があるとのこと。
さらに、湿度の調整機能によって“ベタつかない”快適さも保たれるそうです。
体感としても、汗が引きやすく、空気がカラッとしているのがわかりました。
ちなみに、冬は暖房を控えめにしていても、ふんわりしたあたたかさだとか。
スタッフさん曰く、「シラス壁は空気中の水分を適度に保つので、冬でものどや肌が乾きにくいんですよ」とのこと。
光のやわらかさも印象的
日中、リビングに差し込む太陽の光も、どこかやわらかい。白い壁なのに、まぶしさが少なく、全体が落ち着いた明るさ。
これは、シラス壁の表面が細かく凸凹していて、光を乱反射させるためだそうです。
つまり、光を広げるけれど、ギラつかせない。やわらかな拡散反射が、部屋全体を自然な明るさにしているのです。
スマホのカメラで撮っても、白飛びせず、色がきれいに映るのも印象的でした。
音の響きがやさしい理由
もうひとつ驚いたのは、部屋の音がやわらかいこと。
普通の壁だと声や音が反射して、少し響く感じがありますが、この家では声が自然に“吸い込まれる”ような静けさがありました。
これは、シラス壁の多孔質構造が音を拡散・吸収するため。まるでスタジオのように、反射音が少ないからだとか。
リビングで話していても、テレビの音がクリアに聞こえるし、家族の声が心地よく響く。
「静かなのに寂しくない」——そんな不思議な安心感がありました。
お手入れのしやすさにも驚き
自然素材と聞くと、「お手入れが大変そう」と思う方もいるかもしれません。
でも、スタッフさんに聞くと意外な答えが返ってきました。「シラス壁は静電気を帯びにくいので、ホコリがつきにくいんです」
実際、壁の上部を見ても、黒ずみや汚れがほとんどなし。軽い汚れなら消しゴムや乾いた布で落とせるそうです。
長い目で見れば、塗り替えの回数が少なくてすみ、結果的にコストも環境負荷も減らせる。
これも、サステナブルな暮らしにつながると感じました。
家族の健康を守る安心感
モデルハウスに来て印象的だったのは、スタッフさん自身が「小さい子どもがいても安心です」と話していたこと。
化学接着剤を使わないため、シックハウス症候群の原因物質(VOC)を発生しない。
小さな子どもがハイハイしたり、壁を触ったりしても安心です。
また、カビやダニが発生しにくい環境づくりにも貢献。
空気がいつも“清潔で新しい”と感じられるのは、家族にとって何よりの安心材料でした。
実際に暮らしたらどうなる?
モデルハウスの体験を終えて感じたのは、「見た目以上に“空気の質”が快適さを左右する」ということ。
シラス壁は、派手さはないけれど、毎日の暮らしの“当たり前の心地よさ”を quietly 支えてくれる存在。
湿度、温度、光、音——。
そのすべてを自然の力でバランスよく保つ。
人が無理なく過ごせる空間を、“壁”という縁の下の力持ちがつくっているのだと感じました。
まとめ:百聞は一見にしかず
カタログや写真だけではわからなかった、空気のやわらかさ、光の落ち着き、音の静けさ。
どれも数字では表せないけれど、体にちゃんと感じる“ちがい”が、そこにはありました。
もし家づくりやリフォームを考えているなら、一度モデルハウスでシラス壁の空間に立ってみてください。
その瞬間、「あ、これか」とわかると思います。
子どもが笑って、家族がのびのび過ごせる空気——それが、シラス壁の家のいちばんの魅力です。
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