自然素材の力!シラス壁が家の寿命を延ばす理由

2025/09/08(月) シラス壁コラム


はじめに

家を建てるときに誰もが願うのは「長持ちする家」ではないでしょうか。せっかく大きな費用をかけて建てるのなら、できるだけ長く、そして快適に住み続けたいものです。そこで注目したいのがシラス壁。自然素材であるシラス壁は、見た目のおしゃれさや快適性だけでなく、実は家そのものの寿命を延ばす力を持っています。今回は、その理由をわかりやすく解説していきます。


シラス壁とは?

まず「シラス」とは、2万5千年前、現在の鹿児島湾北部を火口とする姶良カルデラの大噴火によって発生した火砕流が堆積したものです。マグマが急激に冷やされて火砕流となったため、噴火前のマグマの成分の多くが揮発せずに閉じ込められています。

このシラスを原料にした壁材が「シラス壁」です。100%自然素材で、化学物質を含まないため、人や環境にやさしい素材として注目されています。


家を傷める大敵「湿気」から守る

日本の家が早く傷む大きな原因のひとつが湿気です。湿気がこもると木材が腐り、金属が錆び、カビが生えて壁紙や断熱材が劣化します。

シラス壁は多孔質構造を持ち、湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥しているときには放出する「調湿機能」を発揮します。これにより、壁の内部や部屋全体の湿度が安定し、結露やカビの発生を防ぎます。

結果として、建物の構造体を長持ちさせる効果が期待できるのです。


カビ・細菌からの劣化を防ぐ

家の寿命を縮めるもう一つの要因がカビや細菌です。ビニールクロスは湿気がこもりやすく、カビが繁殖する原因になります。

一方シラス壁は、表面に無数の微細な孔があり、カビの栄養源となる有機物がほとんど含まれていません。さらに、研究では除菌・抗ウイルス効果も確認されており、菌やウイルスの繁殖を抑える作用があります。

つまり、シラス壁を選ぶことでカビによる家の劣化リスクを減らせるのです。


化学物質を使わないから素材が傷みにくい

一般的なビニールクロスや化学接着剤を使った壁材は、経年劣化で化学物質が揮発したり、壁材そのものが劣化して黄ばみや剥がれの原因になります。

しかしシラス壁は自然素材100%。化学物質による経年劣化がほとんどないため、長期間にわたって美しさを保てるのも大きな特徴です。


火に強く、災害にも安心

日本は地震や火災のリスクが高い国です。シラス壁は無機質の素材なので、燃えにくい性質を持っています。火事の際、壁材から有毒ガスが発生しない点も安心です。

家の寿命を延ばすだけでなく、家族の命を守る安全性にも寄与してくれるのです。

 


吸音効果で静かな住環境を維持

外からの騒音や室内の反響音は、家の快適性を下げる大きな要因です。音のストレスは暮らしを疲れさせ、リフォームや引っ越しを検討する原因になることもあります。

シラス壁は微細な孔が音を吸収するため、静かで落ち着いた住環境を長く維持できます。これも間接的に「長く住み続けられる家」に貢献するポイントです。


環境にもやさしい「長持ち素材」

家の寿命を延ばすことは、環境負荷の軽減にもつながります。建て替えや大規模リフォームを繰り返すほど廃材やCO₂排出が増えますが、シラス壁を使えば耐久性が高まり、エコでサステナブルな住まいを実現できます。

さらにシラス壁は焼成工程を必要とせず、少ないエネルギーで製造できるため、環境への負荷が低いのも特長です。


施工とメンテナンスのポイント

シラス壁は自然素材なので、正しく施工することが重要です。経験のある職人に依頼することで、仕上がりの美しさと耐久性が高まります。

また、表面が汚れても部分補修が可能で、クロスのように全面張り替えの必要がないのもメリットです。日常的には乾いた布やブラシで軽く掃除すればOK。メンテナンス性も優れています。


まとめ

シラス壁が家の寿命を延ばす理由を整理すると、

  • 調湿機能で結露・カビを防ぐ
  • 除菌・抗ウイルス効果で劣化リスクを減らす
  • 化学物質を使わないから経年劣化しにくい
  • 不燃性で火災に強い
  • 吸音効果で快適な環境を保つ
  • 環境負荷が少なく、エコな長持ち素材

となります。

「壁を変えるだけ」で、家の健康寿命をぐっと延ばすことができるのです。自然素材の力を借りて、家族が安心して長く暮らせる住まいをつくってみませんか?


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