シンプルモダンにも合う!シラス壁で叶えるおしゃれ空間
はじめに
「シラス壁」と聞くと、自然素材や和風住宅をイメージする方が多いかもしれません。しかし実際には、現代的なデザインにもマッチし、シンプルで洗練された空間を演出できる壁材でもあります。特に近年人気の「シンプルモダン」なインテリアとの相性は抜群です。
今回は、シラス壁が持つおしゃれな魅力や機能性、さらに実際の空間づくりに役立つアイデアを紹介していきます。
シラス壁とは?デザインだけじゃない自然素材
シラス壁は、火山噴火によって堆積した「シラス」という素材を使った壁材です。サラサラとした粒子状の素材でつくられており、100%自然素材。化学物質を含まないため、シックハウス症候群のリスクを避けられることから健康住宅として注目を集めています。
しかしシラス壁の魅力は、健康や機能性だけではありません。自然素材ならではの風合いが、シンプルモダンな空間に上品さを与えてくれるのです。
シンプルモダンとシラス壁の相性
「シンプルモダン」とは、余計な装飾を省き、直線的で無駄のないデザインを基調としたスタイルです。白やグレーをベースに、木材や金属を組み合わせることが多く、クールで落ち着いた印象を与えます。
このスタイルにシラス壁を取り入れると、以下のような相乗効果が生まれます。
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質感の奥行き
シラス壁のざらりとした質感が、フラットな家具や無機質な金属と対比し、空間に深みを出す。 -
柔らかな光の演出
表面がわずかに凹凸しているため、照明の光が柔らかく拡散し、陰影のある上品な雰囲気をつくる。 -
ナチュラル感のプラス
無機質になりがちなシンプルモダンの空間に、自然素材の温かみを加えられる。
カラーバリエーションで楽しむモダン空間
シラス壁は、白やアイボリーだけでなく、グレーやベージュなど落ち着いた色味も豊富です。
シンプルモダンな部屋におすすめの色使いをいくつか紹介します。
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ホワイト×ウッド
明るい白いシラス壁に、オークやウォルナットの木目を合わせると、ナチュラルモダンに。 -
グレー×ブラック
グレーのシラス壁に黒いスチールやガラスを合わせると、クールで都会的な印象に。 -
ベージュ×ファブリック
柔らかなベージュにソファやカーテンのファブリック素材を組み合わせると、温かみのあるモダン空間に。
照明との組み合わせで広がる演出効果
シラス壁の魅力をさらに引き出すのが「照明」です。表面に細かな凹凸があるため、光の当たり方で表情が変わり、シンプルモダンな空間に奥行きを与えてくれます。
ポイントとなる照明アイデア
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間接照明(コーブ照明・コーニス照明)
壁面を柔らかく照らすことで、シラス壁の陰影が際立ち、ホテルのようなラグジュアリー感が生まれます。 -
スポットライト
アートや家具の背面のシラス壁にスポットを当てると、ギャラリーのような雰囲気に。 -
ペンダントライト
ダイニングやリビングに吊るすと、壁の質感と光が調和し、温かみのある食卓空間を演出します。 -
昼白色と電球色の使い分け
白っぽい昼白色はクールで都会的な印象に、オレンジがかった電球色は落ち着きやくつろぎを演出。シラス壁の自然な質感が、どちらの光とも相性良く調和します。
実例:シラス壁でつくるシンプルモダン空間
① リビング
白いシラス壁にグレーのソファを合わせ、間接照明を取り入れると、ホテルライクな空間に。
② ダイニング
ベージュ系のシラス壁と木製ダイニングテーブルで、自然素材の温かみを感じられる落ち着いた雰囲気に。
③ 寝室
グレーのシラス壁をアクセントウォールに使い、ブラックやネイビーのインテリアでまとめると、大人っぽいシンプルモダンスタイルに。
デザインだけじゃない!シラス壁の機能性
おしゃれさだけでなく、シラス壁には日常生活を快適にしてくれるさまざまな機能があります。
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調湿効果
湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは水分を放出。まるで壁が呼吸しているように室内環境を整えます。 -
消臭効果
タバコやペットのにおい、生活臭を吸着してくれるため、空気がすっきり。 -
除菌・抗ウイルス効果
シラス壁の表面には微細な孔があり、菌やウイルスを減少させる効果も確認されています。小さなお子さんや高齢者がいる家庭には特に安心です。 -
吸音効果
音をほどよく吸収するため、テレビや生活音の反響を抑え、落ち着いた空間をつくります。 - 省エネ効果
調湿機能や断熱効果により、冷暖房効率がアップ。エアコンに頼りすぎない快適な暮らしが可能になります。
シラス壁の施工方法と注意点
シラス壁は自然素材ゆえに、クロスや一般的な塗り壁と比べて独特の施工方法や注意点があります。
施工方法の流れ
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下地処理
石膏ボードやモルタルなどの下地を整えます。 -
専用下地材の塗布
シラス壁専用の下地材でボードの継ぎ目を処理し、場合によっては下地材を塗布して密着性を高めます。 -
シラス壁材の塗り付け
左官職人がコテを使って丁寧に塗り広げる。模様や仕上げの表情はここで決まります。 -
乾燥
自然乾燥で硬化させる。季節や湿度によって時間が異なります。
注意点
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職人の技術が必要
コテ仕上げは仕上がりの美しさに直結するため、経験豊富な職人に依頼することが重要です。 -
施工環境の影響を受けやすい
湿度が高すぎる、乾燥しすぎると施工に不具合が出る場合があります。季節や天候も考慮が必要です。 -
メンテナンス
傷や汚れがついた場合は補修可能ですが、クロスと比べると多少手間がかかります。ただし、自然素材なので補修跡が目立ちにくいというメリットもあります。 -
費用面
一般的なビニールクロスよりコストはかかりますが、長期的な耐久性や健康・快適性を考えると投資価値は十分にあります。
まとめ:シラス壁でおしゃれと快適を両立
シラス壁は、シンプルモダンな空間に「温かみ」と「奥行き」を加え、洗練されたおしゃれな部屋をつくります。さらに、調湿・消臭・除菌・抗ウイルス・吸音・省エネといった多機能性も備えており、デザインと快適性を同時に実現できる理想的な壁材です。
照明との組み合わせで空間の雰囲気を自在に変えられる点や、施工時の注意点を理解して取り入れることで、失敗のないリフォーム・新築が可能になります。
「シンプルモダンなインテリアをさらに格上げしたい」「見た目と暮らしやすさを両立したい」――そんな方にとって、シラス壁はまさに答えになる素材です。
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