壁材で冷暖房効率アップ!シラス壁の断熱効果を検証

2025/06/05(木) シラス壁コラム


はじめに

「夏はクーラーをつけてもすぐ暑くなる」「冬は暖房を消すと寒い」
そう感じたことはありませんか?

エアコンの性能ばかり気にしてしまいがちですが、実は“家の壁”が、冷暖房の効率に大きく関わっているって知っていますか?

今回は、自然素材の壁材として注目されている「シラス壁(しらすかべ)」にスポットを当てて、**本当に冷暖房効率がアップするのか?断熱効果はあるのか?**を、わかりやすく、ちょっと本音で検証してみたいと思います。


シラス壁ってそもそも何?

シラス壁の“シラス”とは、「白洲(しらす)」という火山から出た細かい灰や砂のような自然素材のこと。九州南部に多くあり、地元では古くから使われてきました。

これを原料にした壁材が「シラス壁」。いわゆる“塗り壁”の一種です。

シラス壁の特徴って?

  • 自然素材で化学物質を含まない

  • 湿気を吸ったり出したりして、部屋の空気を整える

  • においを分解する効果がある(消臭)

  • 多孔質(目に見えない小さな穴がいっぱい)で、呼吸するような壁

これらの特徴が組み合わさって、空気がなんとなく気持ちいい部屋ができるんです。


シラス壁に断熱効果はあるの?

さて本題です。
シラス壁は「空気がきれい」「湿気がちょうどいい」という話はよく聞きますが、「断熱」に関してはあまり語られていません。

でも、実際は…

◎ 断熱効果、あります!

ただし、少しだけ注意が必要です。
“断熱材”と同じように「熱を完全に遮る」わけではありませんが、熱の伝わり方をやわらげる効果はしっかりあります。

では、そのしくみを簡単に説明していきます。


どうしてシラス壁に断熱効果があるの?

1. 「多孔質」がポイント

シラス壁の一番の特徴は「多孔質」という構造。
これは、壁の中にとても細かい穴がたくさん空いている状態です。

この穴が空気の層のような役割をして、外の熱や冷気が壁を通して中に入りにくくしてくれるんです。

たとえるなら、ダウンジャケットの中に空気が入っているようなもの
空気の層があることで、外の気温が体に伝わりにくくなるのと同じです。

2. 湿度を整える=体感温度も変わる

「暑い」「寒い」と感じるのは、温度だけでなく湿度にも関係しています。

例えば夏、同じ30℃でも湿度が高いと蒸し暑く感じますよね。
逆に冬、湿度が低いと乾燥して寒く感じたりします。

シラス壁は、部屋の空気の湿気を吸ったり、逆に出したりして湿度を自動で調整してくれるため、体が感じる温度が快適になるんです。

3. 外気の影響をゆるやかにする

シラス壁は、表面がマット(ツヤ消し)で、色も明るめのものが多いです。
これが日差しの熱を反射しやすく、夏の暑さを壁の表面でやわらげてくれる効果も。

つまり、直射日光による急激な室温上昇をゆるやかにしてくれるのです。


実際のデータや体験談は?

「でも、ホントに体感で変わるの?」
そう思う人もいるかもしれません。

いくつかの実例をご紹介します。

実験①:普通の壁 vs. シラス壁

ある住宅メーカーの実験で、同じ広さの2つの部屋にそれぞれ、

  • 一般的なビニールクロスの壁

  • シラス壁(厚み2mm程度)

を使って冷房をかけて比較。

結果は…

  • シラス壁の部屋の方が冷房の効きが早く、室温も1~2℃低くキープできた

  • エアコンの設定温度を高くしても、体感温度はちょうどよく感じた

という結果に。

体験談:光熱費が下がった!

実際にシラス壁を寝室やリビングに使っている家庭では、

  • 「冷房の効きがよくなって、夏の電気代が月に1,500円くらい下がった」

  • 「冬は朝までエアコンをつけなくても寒くなりにくい」

  • 「子ども部屋に使ったら、風邪をひきにくくなった気がする」

といった声もあります。

もちろん家の構造や地域によって違いはありますが、体感としての「冷えすぎない・暑すぎない」は、多くの人が実感しているようです。


他の壁材と比べてどう?

壁材 断熱性 調湿性 消臭性 特徴
           ビニールクロス                       ✕                       ✕                        ✕ 安価・デザイン豊富だが機能性は低い
                珪藻土壁                       ◯                       ◎                         ◯ 湿度対策には◎、価格や施工に注意
                 漆喰壁                       △                       ◯                         △ ナチュラルな見た目。吸湿性は弱め
               シラス壁                       ◎                        ◎                        ◎ 断熱・消臭・調湿のバランスが良い

シラス壁はどうやって取り入れる?

持ち家なら

  • 壁全面に塗る

  • 子ども部屋や寝室の1面だけ塗る(アクセントウォール)

DIYも可能!
シラス壁のDIYキット(練った状態で届く)を使えば、初心者でもチャレンジできます。

賃貸でもOKな方法は?

最近は「貼ってはがせるシラス壁風パネル」や「置き型の調湿ボード」も登場しています。

  • ベッドの横や玄関に立てかけるだけでOK

  • 冷暖房の風が当たるところに置くと効果的

  • デザイン性も高く、インテリアとしてもおしゃれ


まとめ:壁材で変わる、冷暖房の効率と暮らしの質

最後に、大事なポイントをおさらいしましょう。

  • シラス壁は自然素材で、人にも環境にもやさしい

  • 多孔質構造によって、熱の伝わりをやわらげる断熱効果がある

  • 湿度調整も得意なので、体感温度が快適に保たれやすい

  • 実際に使っている人たちの声でも、「エアコン効率が良くなった」という実感あり

  • 賃貸でも取り入れやすい方法がある!

「暑さ・寒さの悩み=エアコンのせい」と思いがちですが、実は壁材を変えるだけで、暮らしがぐっと快適になることもあるんです。

見た目だけじゃない、機能性のある壁
もしこれからリフォームや模様替えを考えているなら、シラス壁、ちょっと候補に入れてみてはいかがでしょうか?


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