子ども部屋に最適な壁材とは?シラス壁の安全性を解説

2025/04/18(金) シラス壁コラム


はじめに

子どもが過ごす部屋は、親にとって特別な場所。安心して遊び、学び、眠るためには、家具や照明だけでなく「壁」の素材にも気を配りたいところです。見た目のデザインも大切ですが、空気の質や安全性、さらにはお手入れのしやすさも無視できません。

そこで今回は、自然素材として注目されている「シラス壁」に注目して、子ども部屋に本当におすすめできる理由をわかりやすくお話しします。この記事では、シラス壁とは何か、なぜ安全なのか、他の壁材とどう違うのかを、分かりやすく説明していきます。


そもそも「壁材」って何?

家の中の壁は、ただ部屋を仕切るだけのものではありません。見た目やデザインを決めるだけでなく、空気の通り道を調整したり、湿気を吸ったり、音をやわらげたりと、いろいろな働きをしています。その壁に使われる素材のことを「壁材(へきざい)」といいます。

壁材には、ビニールクロス、漆喰、珪藻土、そして今回紹介する「シラス壁」などがあります。


「シラス壁」ってなに?

「シラス」とは、火山の噴火でできた白っぽい砂のような粒のこと。日本の南九州地方で採れる自然素材です。何万年も前の火山活動でできたこのシラスを原料にして作られた壁材が「シラス壁」です。

近年では、その自然素材としての力に注目が集まり、建物の壁材にも使われるようになってきました。


子ども部屋にシラス壁をおすすめする5つの理由

1. 化学物質を使わない、自然そのままの素材

最近では「シックハウス症候群」という言葉を聞くことも増えました。これは、家の中に使われる接着剤や塗料などから出る有害なガスが原因で、頭痛やめまい、アレルギーなどの症状が出るものです。

特に、子どもは大人よりも空気の影響を受けやすいので、壁に使われる素材にも注意が必要です。

シラス壁は、接着剤や化学薬品を使わず、自然のままの素材だけで作られているので、有害なガスが出ません。つまり、空気を汚さないのです。

 2. 湿気を調整して、カビやダニを防ぐ

シラス壁に含まれている「シラス」には、無数の小さな穴が空いていて、空気中の水分を吸ったり吐いたりしてくれます。これを「調湿機能」といいます。

子ども部屋は、ぬいぐるみや布製品が多く、湿気がこもりがち。すると、カビやダニが増えやすくなります。でも、シラス壁なら湿気を上手にコントロールしてくれるので、ジメジメを防ぎ、カビやダニの発生も抑えられます。

結果として、アレルギーやぜんそくの予防にもつながります。

3. ニオイを分解して、空気をきれいに

「なんとなく子ども部屋がにおう…」という経験はありませんか? 靴や汗、おむつ、ペットのニオイなど、いろんな臭いが混ざって、こもってしまうことがあります。

シラス壁は、ニオイのもとになる成分を分解して、空気をきれいにしてくれる力があります。これは、シラスの持つ「吸着分解作用」によるもの。空気清浄機のように、ニオイや有害物質を吸い取り、分解してくれるのです。

4. 火に強くて、燃えにくい

万が一の火事のとき、壁材が燃えると、有害なガスが出たり、炎が広がる原因になります。でも、シラス壁は自然素材なので燃えにくく、もし火に触れても有毒ガスを出しません。

これは、シラスがもともと火山でできた鉱物だから。高温にも耐えられる性質を持っていて、安全性がとても高いのです。

5. 傷が目立ちにくく、長く使える

子ども部屋は、落書きや物がぶつかったりして、壁が傷つきやすい場所。でもシラス壁は、ちょっとした傷や汚れが目立ちにくく、また部分的に補修することも簡単です。

さらに、年月が経っても劣化しにくく、むしろ味わいが出てくるのも特徴。「子どもが成長しても使い続けられる壁材」として、長い目で見たときにもメリットがあります。


他の壁材とどう違うの?

では、シラス壁は他の壁材と何が違うのでしょうか? よく使われている2つの壁材と比較してみましょう。

壁材 特徴 安全性 調湿・脱臭 耐久性
ビニールクロス 安価で施工が簡単。色や柄が豊富。 △ 接着剤に注意 × 弱い △ 汚れやすい
珪藻土 自然素材。調湿機能あり。ただし製品によって化学成分も。 △ 製品により異なる ○ 良い ○ 比較的良い
シラス壁 完全自然素材。調湿・消臭・耐火性にすぐれる。 ◎ 非常に高い ◎ 非常に良い ◎ 長持ち

このように、シラス壁は「空気の質・安全性・長持ち」の3つで、他の壁材を上回る力を持っています。


シラス壁のデメリットってあるの?

ここまで良いことばかりをお話ししましたが、もちろんデメリットもあります。

まず一つは「コストが少し高め」という点。ビニールクロスなどに比べて、材料や職人さんの手間がかかる分、どうしても費用が上がってしまいます。

また、表面がザラザラしているため、ほこりがつきやすいという意見も。ただし、静電気を帯びにくいため、ビニールクロスのようにほこりを吸い寄せて黒ずむ心配は少ないです。

このように、少し気をつけたいポイントはありますが、トータルで見れば子ども部屋に適した壁材だと言えるでしょう。


まとめ:子どもに「安心」と「健やかさ」を届ける壁材

子ども部屋は、ただの「部屋」ではありません。子どもが成長していく大切な空間であり、その環境は子どもの健康や心にも大きく関わってきます。

自然素材であるシラス壁は、空気をきれいにし、湿気を調整し、火にも強く、有害物質を出さない——そんな「目に見えないやさしさ」を持った壁材です。

親として「できるだけ良い環境で子どもを育てたい」と考えるなら、見た目や価格だけでなく、「壁材の中身」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。


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