エコで快適な子育てライフ!家族に選ばれるシラス壁の理由

2025/11/24(月) シラス壁コラム

はじめに

小さな子どもと暮らしていると、家の中の空気って意外と気になりますよね。
「赤ちゃんの咳が止まらない」「梅雨になると部屋がジメジメする」「リビングのニオイが気になる」――。
日常のちょっとしたストレスですが、積み重なると気持ちまで疲れてしまいます。

そんな悩みを抱える家庭の間で、近年ひそかに人気が高まっているのが「シラス壁」という自然素材の壁です。
漆喰や珪藻土は聞いたことがあっても、シラス壁は初めてという方も多いかもしれません。
実はこれ、九州南部に堆積している“シラス台地の白い火山噴出物”を使った、とてもエコで機能的な素材なのです。

この記事では、子育て中の家庭がシラス壁を選ぶ理由を、やさしく丁寧にお伝えしていきます。
「家づくりやリフォームを考えている」「自然素材に興味がある」という人の参考になればうれしいです。


シラス壁ってどんなもの?

まず、シラスという言葉を聞いて“魚のしらす”を思い浮かべた人もいるかもしれませんが、まったく別物です。
シラスとは、約2万5千年前の巨大噴火で九州南部一帯に積もった白い火山性堆積物のこと。
このシラスを乾燥させ、自然のままの成分を生かして作られたのが「シラス壁」です。

見た目は白っぽい乳灰色で、手触りはサラッとしています。
人工的な接着剤や化学物質を使わないため、素材として非常に“素直”で、住む人の体に負担がかかりにくいのが特徴です。


子育て家庭がシラス壁を選ぶ 3つの大きな理由

①空気がきれいになるしくみが、すごい

シラス壁を語るうえで欠かせないのが消臭・空気浄化の力です。
シラスの粒子には無数の小さな穴があいていて、そこにニオイの成分や化学物質が入り込みます。
いわば“自然の空気清浄機”のような存在です。

実際にシラス壁の家に住んでいる人からは、

  • 「料理のニオイが翌日に残りにくい」
  • 「子どもの汗のニオイが気にならなくなった」
  • 「プラスチック製のおもちゃのニオイが抑えられている気がする」

といった声がよく聞かれます。

特に小さな子どもは空気の変化に敏感で、換気をしていても室内のニオイが気になることがあります。
シラス壁は、空気そのものが軽く感じられるような、自然なやわらかさをつくってくれます。

②湿度を調整してくれるから、カビやダニが増えにくい

梅雨の時期になると、洗濯物が乾かず、壁のすみがジメっとしてくるものです。
湿度が高いと、カビやダニが一気に増えやすく、子どもの喘息やアレルギーの原因にもなります。

シラス壁は、この湿度の問題にも強い味方です。
多孔質という構造のおかげで、空気中の余分な湿気を吸い、乾燥すると吐き出す「呼吸」のような動きをします。
これにより、部屋の湿度が急に上がったり下がったりしにくく、いつもさらっとした空気が続きます。

“部屋干しでも、生乾きの嫌なニオイが出にくい”という声も多く、忙しい子育て家庭にはうれしいポイントです。

③子どもが触っても安心できる自然素材

壁って意外と触る機会が多い場所です。
特に幼児は、壁に手をついたり、おもちゃをぶつけたり、気づけば何かベタベタ塗りつけたりします。

一般的なビニールクロスの場合、手垢や汚れがつくとベタつきが残ったり、静電気でホコリがたまったりしがちです。
一方シラス壁には静電気がほとんど起きないため、ホコリが寄りつきにくく、表面はいつもサラサラ。
手で触ったときの“自然な気持ちよさ”も魅力のひとつです。

また、合成樹脂や化学物質が含まれていないため、万が一子どもが触れたり、すり寄ったりしても安心感があります。
素材の素直さは、日々の暮らしの中で静かに、でも確実に実感できる部分かもしれません。


シラス壁を使って感じる“暮らしの変化”

実際にシラス壁を取り入れた家庭の話をまとめると、次のような変化がよくあがります。

  • 朝起きたときの空気が軽い
  • 冬でも窓の結露が少ない
  • 来客に「空気が良い」と言われる
  • ニオイに敏感な家族のストレスが減った

どれも“劇的な変化”というより、毎日の中でじわじわ効いてくるような実感です。
家は長く暮らす場所だからこそ、こうした小さな快適さの積み重ねが大切なのだと思います。


他の自然素材と比べたシラス壁ならではの魅力

漆喰や珪藻土も自然素材として人気があります。
ただシラス壁には、他にはあまりない独自の魅力があります。

火山の力がつくる、独特の空気浄化能力

シラスは火山の高温で一気に冷やされるため、粒子がとても軽く多孔質。
その分だけニオイや湿気を吸ったり放したりする力が強いのが特徴です。

原料がシンプルで生産が安定

シラスは自然に大量に存在しており、産地もはっきりしているため、品質が安定しやすいという面もあります。
建材によっては年ごとに質が変わることもありますが、シラスはその心配が少ない素材です。

日本の気候と相性が良い

高温多湿の日本では、湿度調整をしてくれる素材は相性抜群。
近年の夏の暑さが厳しい傾向においては、省エネ効果の面でも効果を発揮します。


デメリットや注意点も知っておこう

どんな素材にもメリットとデメリットがあります。
シラス壁の弱点や気をつけるポイントも正直にお伝えしておきます。

  • クロスよりコストがやや高いことが多い: 自然素材ゆえに施工の手間がかかります。
  • 強くこすると粉が出る場合がある: 硬いものがあたると削れやすいので、家具の移動などは少し注意が必要です。
  • 職人の腕で仕上がりに差が出やすい: 経験豊富な施工店に依頼するのが安心です。

これらを理解したうえで選ぶと、後悔のない家づくりができます。


まとめ:家の空気が変われば、子育てはもっと楽になる

シラス壁は、派手さこそありませんが、住む人の健康や快適さにじっくり寄り添ってくれる素材です。
特に子育て中の家庭にとって、

  • 空気がいつもきれい
  • 湿度が安定している
  • 子どもが触っても安心
  • 毎日の暮らしが心地よい

というメリットは、何より大きな安心材料になります。

“家の空気が変わると、暮らしの気分まで変わる”
シラス壁には、そんな不思議な力があります。

これから新しい家を建てる人も、リフォームを考えている人も、一度シラス壁を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
きっと、家族みんながやさしい空気の中で、のびのびと過ごせるはずです。

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