DIYでも施工できる?シラス壁の塗り方と失敗しないコツ
はじめに
こんにちは。家をリフォームしたり、部屋の雰囲気を変えたりしたいと思ったことはありませんか?
最近は「自然素材の壁」が注目されていて、その中でも「シラス壁」はとても人気があります。
でも、「自分で塗れるの?」「プロに頼まないとムリじゃない?」と思っている人も多いかもしれません。
結論から言うと、シラス壁はDIYでも塗れます。
ただし、いくつかのポイントをおさえておかないと、うまく仕上がらなかったり、すぐにはがれたりすることも…。
この記事では、初めての人でも安心して挑戦できるように、シラス壁の塗り方と失敗しないコツをやさしく解説していきます。
シラス壁ってどんな壁?
まずは「そもそもシラス壁って何?」というところから。
火山の恵みからできた壁
「シラス」とは、火山の噴火でできた白っぽい細かい土のこと。
特に鹿児島や宮崎など、九州の南のほうでたくさん採れる素材です。
そのシラスを使ってつくられた左官材(ぬり壁材)が「シラス壁」。最近では自然素材の健康住宅を求める人に人気が高まっています。
シラス壁のいいところ
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においを取ってくれる(消臭効果)
ペットやタバコのにおいが気になる部屋にもおすすめ。 -
湿気を吸ったり吐いたりする(調湿効果)
梅雨のジメジメも、冬の乾燥もやわらげてくれます。 -
化学物質が少ない
化学塗料とちがって自然素材なので、アレルギーの人や赤ちゃんがいる家庭でも安心。 -
おしゃれでやわらかい雰囲気
ざらっとした質感と落ち着いた色合いで、カフェのような部屋に変わります。
シラス壁はDIYできる?
「誰でもかんたん!」とは言いません。
でも、「やる気と準備があれば、DIY初心者でもちゃんと塗れます」というのが本音です。
難しさのポイントはココ
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下地の処理がしっかりできていないと、はがれやすい
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コテの使い方に慣れるまで、仕上がりにムラが出やすい
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材料を混ぜるときの水加減がちょっとシビア
ただし、これは最初の1〜2面だけです。
塗っていくうちに、だんだんコツがつかめてくるので安心してください。
必要な道具と材料リスト
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まずは道具と材料をそろえましょう。最近はホームセンターやネット通販でもセットで買えるので便利です。
道具・材料 用途 シラス壁材(練り済み or 粉タイプ) 主役。初心者は練り済みがラク シーラー 下地と壁材をくっつける「のり」みたいなもの コテ(左官用) 材料を壁に広げるために使う道具 バケツ or トレイ 材料を混ぜたり持ち運んだり 養生シート・テープ 床やスイッチ、塗らない部分を保護するため ゴム手袋・マスク・作業着 衛生&安全対策。服に着くと落ちません!
DIY手順:シラス壁の塗り方(初めてでも安心)
ここからは、いよいよ実際の作業手順です。順番にしっかり進めれば失敗しません。
1. 養生(ようじょう)
塗らないところを守る作業です。これが一番地味ですが、一番大事。
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壁のふちにマスキングテープを貼る
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床や家具はビニールシートでカバー
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スイッチ・コンセントも忘れずに!
ワンポイント: マスキングテープはきれいに貼らないと、塗料がにじんでしまうので要注意。
2. 下地処理
シラス壁をしっかり密着させるために、下地に「シーラー」を塗ります。
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石膏ボードや合板には必須!
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コンクリートや古い壁紙も、掃除してから塗布
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ハケまたはローラーで均等に塗る
ここをサボると、あとで壁がポロポロ落ちます…。
3. 材料を準備する
練り済みタイプなら、そのまま使えます。
粉タイプの場合は、水とよく混ぜてマヨネーズくらいの固さに。-
一度にたくさん混ぜない(乾きが早い)
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ドリルミキサーがあると便利
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混ぜたら10分ほど寝かせると、なじみやすい
4. いよいよ塗っていく!
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コテに少量をとる
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壁にペタッとつける
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下から上に、やさしくのばす
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つなぎ目が目立たないよう、左右に広げていく
ポイント: 最初は小さい面からスタートしましょう。広い面は慣れてから。
5. 乾燥
シラス壁は自然素材なので、完全に乾くまでに1〜2日かかります。
窓を少し開けて風通しをよくしましょう。 -
失敗しやすいポイントと対策
☓ はがれる
原因:シーラー不足 or 下地が合っていない
→ 対策:下地チェック&専用シーラーを必ず使おう
☓ ムラになる
原因:一度に広い面を塗りすぎた
→ 対策:「狭い面を丁寧に」が鉄則。慣れるまで急がない!
☓ コテあとが残りすぎる
原因:力を入れすぎた or 何度も触りすぎた
→ 対策:力は軽く、塗ったら触らないのがコツ
Q. もし失敗したらどうすればいいの?
大丈夫です。やり直しも可能です。
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乾いたあとにもう一度薄く塗り重ねればOK
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ムラが気になる部分だけ、上からなでるように塗る
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思いきって模様をつけるのもアリ!
むしろDIYらしい味が出るので、あまり気にしすぎなくて大丈夫です。
自分らしいシラス壁を楽しもう
シラス壁の魅力は、「塗る人によって仕上がりが変わる」ところです。
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ナチュラルでラフな仕上げ
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コテ波やスポンジ模様でオリジナル感
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家族や友達と塗って、思い出にも
最初は「うまくできるかな」と不安でも、やってみると意外と楽しくなってきますよ。
まとめ:DIYシラス壁は、ていねいにすれば大丈夫!
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シラス壁は自然素材で体にやさしく、空気も快適に
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下地処理と養生をしっかりやれば、DIYでも十分きれいに塗れる
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ゆっくり、小さな面から。焦らないこと
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失敗してもやり直せる。むしろ「味」として楽しもう!
DIYには失敗もつきもの。でも、その分、完成したときのうれしさはひとしおです。
あなたもぜひ、シラス壁DIYに挑戦してみてくださいね。
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