DIYでも施工できる?シラス壁の塗り方と失敗しないコツ

2025/06/04(水) シラス壁コラム


はじめに

こんにちは。家をリフォームしたり、部屋の雰囲気を変えたりしたいと思ったことはありませんか?
最近は「自然素材の壁」が注目されていて、その中でも「シラス壁」はとても人気があります。

でも、「自分で塗れるの?」「プロに頼まないとムリじゃない?」と思っている人も多いかもしれません。

結論から言うと、シラス壁はDIYでも塗れます
ただし、いくつかのポイントをおさえておかないと、うまく仕上がらなかったり、すぐにはがれたりすることも…。

この記事では、初めての人でも安心して挑戦できるように、シラス壁の塗り方と失敗しないコツをやさしく解説していきます。


シラス壁ってどんな壁?

まずは「そもそもシラス壁って何?」というところから。

火山の恵みからできた壁

「シラス」とは、火山の噴火でできた白っぽい細かい土のこと。
特に鹿児島や宮崎など、九州の南のほうでたくさん採れる素材です。

そのシラスを使ってつくられた左官材(ぬり壁材)が「シラス壁」。最近では自然素材の健康住宅を求める人に人気が高まっています。

シラス壁のいいところ

  • においを取ってくれる(消臭効果)
     ペットやタバコのにおいが気になる部屋にもおすすめ。

  • 湿気を吸ったり吐いたりする(調湿効果)
     梅雨のジメジメも、冬の乾燥もやわらげてくれます。

  • 化学物質が少ない
     化学塗料とちがって自然素材なので、アレルギーの人や赤ちゃんがいる家庭でも安心。

  • おしゃれでやわらかい雰囲気
     ざらっとした質感と落ち着いた色合いで、カフェのような部屋に変わります。


シラス壁はDIYできる?

「誰でもかんたん!」とは言いません。
でも、「やる気と準備があれば、DIY初心者でもちゃんと塗れます」というのが本音です。

難しさのポイントはココ

  • 下地の処理がしっかりできていないと、はがれやすい

  • コテの使い方に慣れるまで、仕上がりにムラが出やすい

  • 材料を混ぜるときの水加減がちょっとシビア

ただし、これは最初の1〜2面だけです。
塗っていくうちに、だんだんコツがつかめてくるので安心してください。


必要な道具と材料リスト

  1. まずは道具と材料をそろえましょう。最近はホームセンターやネット通販でもセットで買えるので便利です。

    道具・材料 用途
    シラス壁材(練り済み or 粉タイプ) 主役。初心者は練り済みがラク
    シーラー 下地と壁材をくっつける「のり」みたいなもの
    コテ(左官用) 材料を壁に広げるために使う道具
    バケツ or トレイ 材料を混ぜたり持ち運んだり
    養生シート・テープ 床やスイッチ、塗らない部分を保護するため
    ゴム手袋・マスク・作業着 衛生&安全対策。服に着くと落ちません!

    DIY手順:シラス壁の塗り方(初めてでも安心)

    ここからは、いよいよ実際の作業手順です。順番にしっかり進めれば失敗しません。

    1. 養生(ようじょう)

    塗らないところを守る作業です。これが一番地味ですが、一番大事。

    • 壁のふちにマスキングテープを貼る

    • 床や家具はビニールシートでカバー

    • スイッチ・コンセントも忘れずに!

    ワンポイント: マスキングテープはきれいに貼らないと、塗料がにじんでしまうので要注意。

    2. 下地処理

    シラス壁をしっかり密着させるために、下地に「シーラー」を塗ります。

    • 石膏ボードや合板には必須!

    • コンクリートや古い壁紙も、掃除してから塗布

    • ハケまたはローラーで均等に塗る

    ここをサボると、あとで壁がポロポロ落ちます…。

    3. 材料を準備する

    練り済みタイプなら、そのまま使えます。
    粉タイプの場合は、水とよく混ぜてマヨネーズくらいの固さに。

    • 一度にたくさん混ぜない(乾きが早い)

    • ドリルミキサーがあると便利

    • 混ぜたら10分ほど寝かせると、なじみやすい

    4. いよいよ塗っていく!

    1. コテに少量をとる

    2. 壁にペタッとつける

    3. 下から上に、やさしくのばす

    4. つなぎ目が目立たないよう、左右に広げていく

    ポイント: 最初は小さい面からスタートしましょう。広い面は慣れてから。

    5. 乾燥

    シラス壁は自然素材なので、完全に乾くまでに1〜2日かかります。
    窓を少し開けて風通しをよくしましょう。


失敗しやすいポイントと対策

☓ はがれる

原因:シーラー不足 or 下地が合っていない
→ 対策:下地チェック&専用シーラーを必ず使おう

☓ ムラになる

原因:一度に広い面を塗りすぎた
→ 対策:「狭い面を丁寧に」が鉄則。慣れるまで急がない!

☓ コテあとが残りすぎる

原因:力を入れすぎた or 何度も触りすぎた
→ 対策:力は軽く、塗ったら触らないのがコツ

Q. もし失敗したらどうすればいいの?

大丈夫です。やり直しも可能です。

  • 乾いたあとにもう一度薄く塗り重ねればOK

  • ムラが気になる部分だけ、上からなでるように塗る

  • 思いきって模様をつけるのもアリ!

むしろDIYらしい味が出るので、あまり気にしすぎなくて大丈夫です。


自分らしいシラス壁を楽しもう

シラス壁の魅力は、「塗る人によって仕上がりが変わる」ところです。

  • ナチュラルでラフな仕上げ

  • コテ波やスポンジ模様でオリジナル感

  • 家族や友達と塗って、思い出にも

最初は「うまくできるかな」と不安でも、やってみると意外と楽しくなってきますよ。


まとめ:DIYシラス壁は、ていねいにすれば大丈夫!

  • シラス壁は自然素材で体にやさしく、空気も快適に

  • 下地処理と養生をしっかりやれば、DIYでも十分きれいに塗れる

  • ゆっくり、小さな面から。焦らないこと

  • 失敗してもやり直せる。むしろ「味」として楽しもう!

    DIYには失敗もつきもの。でも、その分、完成したときのうれしさはひとしおです。

    あなたもぜひ、シラス壁DIYに挑戦してみてくださいね。


ダウンロード版資料請求   郵送版資料請求

 

1ページ (全43ページ中)