光との相性抜群!シラス壁でつくる明るいリビング

2025/11/21(金) シラス壁コラム

はじめに

家づくりの相談を受けていると、多くのご家庭から

「リビングをもっと明るくしたい」
「自然光を活かした居心地の良い空間にしたい」

という声をよく耳にします。

実は、同じ広さ・同じ窓の大きさでも、“壁の素材が違うだけで”部屋の明るさの感じ方は大きく変わります。
その中で近年注目されているのが、鹿児島や宮崎の火山噴出物「シラス」を使った シラス壁。
シラス壁といえば「調湿」「消臭」など空気の質に注目されがちですが、実は 光との相性が驚くほど良い素材 なんです。

この記事では、シラス壁がつくる“光の質”に注目し、さらに最近の照明トレンド(間接照明・面発光・グレアレス照明)も踏まえながら、
自然光を活かした“明るいリビングづくり”を分かりやすく解説します。


シラス壁は「光の受け皿」

シラス壁の表面をよく見ると、細かなザラザラ(凹凸)が無数にあります。
この凹凸が光を乱反射させ、空間全体をふんわり明るく見せてくれるのです。

光の反射には2種類ある

鏡面反射
・光が一点方向に跳ね返る
・つるつるしたクロスに多い
・光ムラやギラつきが出やすい

乱反射
・光がいろいろな方向に散らばる
・影がやわらかく、均一に明るい

シラス壁はこの「乱反射」が得意。そのため、

・影ができにくい
・明るさが均一
・自然光らしいやわらかい光になる

という良さが生まれます。

最近の“照明トレンド”とも相性抜群

近年は、

・光源が見えない 間接照明
・面で光る 面発光照明(パネルライト)
・眩しさを抑えた グレアレスダウンライト

など、「柔らかい光」をつくる照明が人気です。

これらは光を拡散させる壁材との相性が重要。
シラス壁は光を広げる力が強いため、最新の照明設計と非常に合います。

・間接光 → 壁でふんわり広がる
・面発光 → より均一で影が消える
・グレアレス → シラス壁の質感と組み合わせると雰囲気が上質に

照明にこだわる家づくりほど、シラス壁の効果が大きく感じられます。


光の“色”まで美しくする

一般的な白いビニールクロスは塩ビ素材のため、

・青白く見える
・陽の光で“冷たい印象”になる
・時間帯で色にムラが出る

という特徴があります。

一方シラス壁の白は、自然界の白に近い「中間の白」。

・黄ばみすぎず
・冷たすぎず
・どんな時間帯の光とも馴染む

とても柔らかい白さです。

太陽光は時間によって色が変わりますが、シラス壁は自然な白をしているため、朝・昼・夕方で極端な色変化が出ません。
これが自然光との相性の良さにつながっています。


リビングが明るく見える“心理的効果”

明るさの感じ方は「光の強さ」だけではありません。人の視覚や心理にも左右されます。

影がやわらかい

影の輪郭が薄いため、部屋全体が明るく感じられます。

光が一点集中しない

ビニールクロスは光る部分と暗い部分が生まれがち。
シラス壁は広く均一に光が広がるため、人の目が「明るい」と認識します。

テクスチャーが自然でまぶしくない

つるつる素材は照明が当たると眩しく感じます。
シラス壁は

・まぶしさが少ない
・目が疲れにくい
・落ち着きやすい

という心理的メリットもあります。


暗いリビングが“劇的に変わる”理由

北向き、隣家が近い、1階リビングなど、どうしても光が取りにくい家があります。
暗く感じる理由は、“光量”ではなく 反射力不足 のことが多いのです。

ビニールクロスは光をうまく広げられません。
一方シラス壁は 反射力+拡散力 が非常に高い。

「窓は増やせないけど、明るくしたい」
そんな家で採用が増えているのはこのためです。

また、最近主流の

・間接照明
・グレアレス照明
・調光調色ライト

とも組み合わせやすく、自然光が弱い家こそ“照明との相乗効果”で明るさが大きく改善します。


人の肌や食卓がきれいに見える

意外ですが、壁の光の反射は“肌の見え方”に影響します。

クロスは青白い反射になりやすく、肌がくすんで見えることがあります。

シラス壁の光は柔らかく広がるので、

・肌が自然に見える
・料理がおいしそうに見える
・表情が明るく見える

ダイニング一体型のリビングほど効果が大きいです。


明るいリビングを作る施工のコツ

全体に採用するのが理想ですが、部分的でも大きな効果があります。

もっとも効果が出るのは“窓の反対側の壁”

光が最も強く当たる場所なので、シラス壁にすると部屋の奥までふわっと明るくなります。

テレビ背面・ソファ背面に使うのがおすすめ。

天井に使うと「影が消えて」圧倒的に明るい

天井の陰影が薄くなり、日中の自然光が柔らかく広がります。

最近は

・天井面に間接照明
・面発光パネルの天井照明

が流行していますが、シラス壁(シラス天井)と組み合わせると光の均一感が段違いです。


シラス壁の“快適性”も明るさの一因

明るさは光だけでなく、空気感も影響します。

調湿性能で空気が軽い

湿度が高いと“重たい部屋”に感じますが、シラス壁は湿度を調整してくれるため、

・空気が軽い
・透明感がある
・明るく感じやすい

という効果があります。

匂いがこもらず空間がクリア

匂いの少ない空間は、視覚的にも明るく感じられます。


デメリットと注意点も正直に

・クロスより施工コストが高い
・職人の技量に左右される
・汚れやすい部分もある(ただし補修しやすい)

ここは事前に知っておきたいポイントです。


まとめ:シラス壁は“光を味方につける壁材

シラス壁はこんな人に向いています。

・リビングを明るくしたい
・自然光を活かしたい
・北向き・日当たりの悪さで悩んでいる
・朝夕で雰囲気が変わりにくい空間にしたい
・柔らかく落ち着いた光が好き
・子どもが過ごしやすいリビングにしたい
・最新の照明設計を上手に活かしたい

派手な素材ではありませんが、“静かに、確実に”暮らしの質を底上げしてくれます。
自然光も人工照明も、やさしく受け止めてすみずみまで届けてくれる。

シラス壁は、まさに 「光のパートナー」 といえる存在です。


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