外装仕上げ材
外装仕上げ材全般
Q |
シラス外装材はどのようなところに採用したらいいの? |
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A |
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Q |
“透湿”機能を持つ外壁材とは? |
A |
シラスの多孔質構造により、下地面及び壁内に滞留する湿気を逃したり、壁体内結露の発生を抑え、長期にわたり建物を良好なコンディションに保ちつづけます。 |
Q |
透湿機能があるのに“防水性”も兼ね備えているのはなぜか? |
A |
重力と置換原理を利用し水の進入を防ぎます。シラス壁に浸み込んだ雨水は、隙間が細かい下塗り材にはほとんど浸み込むことなく、重力によって下方向に引っ張られながら、隙間が大きく抵抗が少ない上塗り材の表面へと流れていきます。 |
Q |
“防水加工しないのに、雨は通さない”ってホント? |
A |
透湿性に優れながらも、雨が浸透しない・・・・・・なぜ、そんなことが可能なのでしょうか? |
それぞれ同量・圧で水をかけます。 |
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[3時間後]※サンプル裏面 |
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[6時間後]※サンプル裏面 |
▼ 断面を割って内部への浸透を確認
1. そとん壁 |
2. 市販モルタル壁 |
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「そとん壁」の主原料であるシラスの粒子が多孔質で、複雑な形状を成していることから、内部まで水が浸透しないと考えられます。 |
● 試験体
柱脚固定式を用い、柱頭および柱脚、土台を加力フレームに固定し、桁に地震力を想定したみせかけのせん断変形角を正負交番の水平力を載荷する。壁材の評価は、載荷重が最大となる点を持って評価した。
● 加力スケジュール
◇試験結果
- 試験体A は、変形角で概ね1/25rad程度まで耐力は低下しなかった。
1/20radまで完全な浮き上がりは見られず、1/15radでも剥離しなかった。
⇒ 従前のモルタルと同等レベル。
壁倍率は約2.4。これも従前のモルタルと同等レベル。 - 試験体B は、変形角で概ね1/35rad程度まで耐力は低下しなかった。
1/30radまで、完全な浮き上がりは見られず、1/15radでも剥離しなかった。
⇒ 現在多く採用されている軽量モルタルと同等レベル。
壁倍率は約1.9。これも軽量モルタルと同等レベル。
◇まとめ
本試験での試験体2体は高い変形能力を有している。
設計上で必要耐震壁量は筋かい等の耐力壁で満たし、その仕上げ材に「そとん壁W」を用いることで、地震力に対して対抗する耐力性能に十分な余力を有すると考える。
Q |
シラス外装材の施工行程は?
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A |
「スーパー白洲そとん壁W」は、これまでの左官材の常識をはるかに超えた短工期で実行予算低減に大きく貢献します。 |
● 工程
特に最近の左官壁材は化学物質が多用され施工性(職人の高技能不要)に重きをおいたレトルト型のものが多く、一見簡単な施工と考えがちです。しかし、クラック防止や耐久性向上のための施しを多く要求しており、4~7工程のものが主です。
しかし、「スーパー白洲そとん壁W」は工程が極端に少なく2工程のみで仕上ります。
Q |
意匠性、デザイン性はどうなの? |
A |
色調は自然素材ならではのやさしい10色のカラーバリエーション、仕上げテクスチャーは、7つのパターンをご用意しております。 |
Q |
電気代はどのくらい節減できるの? |
A |
そとん壁Wの電気代節減量は? |
断熱効果
そとん壁Wと比較対象となるモルタルの「熱伝導率」を下記に示します。
● 表1.熱伝導率[W/(m・K)]
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冬・夏のそれぞれの初期条件(室内・屋外温度)とそとん壁・モルタルの室内側表面温度を表5に示します。上の熱伝導率および壁の厚み(そとん壁=モルタル=18mm)より、室内側壁表面温度が下記のように求めることができます。
[冬]
屋外温度0℃、室温15℃の場合、外の冷気により室内側壁表面の温度は低下します。モルタルに対してそとん壁Wは、約3℃高くなる効果が期待されます。
[夏]
屋外温度35℃、室温28℃の場合、外の暑気により室内側壁表面の温度は上昇します。モルタルに対してそとん壁Wは、約1.5℃低くなる効果が期待されます。
● 表2.室内側壁表面温度【℃】
屋外 | 室内 | そとん壁W | モルタル | 温度差 | |
冬 | 0.0 | 15.0 | 8.3 | 5.2 | 3.1 |
夏 | 35.0 | 28.0 | 31.1 | 32.6 | 1.5 |
暖房時 1℃につき電気代約7%が低減できると言われています。 |
冷房時 1℃につき電気代約10%が低減できると言われています。 |
暖房時 モルタルと比べ最大約20%の節電となる |
冷房時 土壁と比べ最大約15%の節電となる |
※上記電気節減量は、夏・冬の条件に当てはめて理論的に算出したものです。あくまでも目安としてご活用ください。