医療法人岡山奏和会 撫川クリニック

岡山市

商品|薩摩中霧島壁

設計:竹内建築設計事務所(岡山市)

岡山市郊外にある医療複合施設・医療法人岡山奏和会 撫川クリニック。小児科・内科、歯科の診療を行い、地域の皆様の良きパートナーとして健康生活をサポートしています。
この施設の外装にスーパー白洲そとん壁W、内装に薩摩中霧島壁が採用されています。

撫川クリニック

上:待合室全景
左下:館内入口 右下:待合室 
広くゆったりとした心地よい待合室。バリアフリー対応のため靴を脱ぐ必要がなく、べビーカーでもスムーズに入室ができ、利用者に優しいプランニングとなっている。
薩摩中霧島壁 SN-4 ソフトヘアライン仕上げ


館内に足を踏み入れると、「こんにちは」とスタッフの清らかな声。
広くゆったりとした待合室には大きな窓があり、明るい陽が差込み、緑豊かな中庭を愛でることができます。
医療施設でありながら自然素材を多く取り入れ、まるで邸宅に訪れているような気分にさせられます。落ち着きのある空間が、訪れる患者を和ませてくれています。

リビング

待合サロン:大きな窓からふり注ぐ明るい光。サロンのようにゆったりとした心地よい空間。医療施設特有のにおいもなくリラックスすることができる。
薩摩中霧島壁 SN-4 ソフトヘアライン仕上げ


パブリックスペースは中庭に面しており、明るく心地よく過ごすことができます。
100%自然素材のシラス壁をはじめ、ナチュラルな木のテーブルやイス、木のドア、やわらかな光を放つ照明等、自然な風合いの素材でつくられた館内は、患者様が家に居るような安心感を与えています。

「竣工当時、新築特有の匂いがありませんでした。」
と話すのは、撫川クリニックの原先生。
院内のほとんどの壁・天井にシラス壁を使用しており、医院特有の匂いは感じません。
そのため、緊張から解放されリラックスした状態で診察を受けることができます。

キッズルームの壁にもシラス壁を使用

キッズルームの壁にもシラス壁を使用。シラス壁はシックハウスの原因物質を一切含んでいないため、子どもたちも安心して遊ぶことができる。親御さんにも安心を与えることができる。
天井には木材が使われ、温かみのある印象をもたらしている。
薩摩中霧島壁 SN-4 ソフトヘアライン仕上げ


ギャラリーのような通路

左:ギャラリーのような通路。照明によるシラス壁の陰影が美しい。
右:トイレの壁の一部にもシラス壁を採用。シラス壁が消臭効果を発揮する。
薩摩中霧島壁 SN-4 ソフトヘアライン仕上げ

撫川クリニックを設計した有限会社 竹内建築設計事務所 竹内 一利氏に、シラス壁についての印象をお聞きしました。
「同じ塗り壁でも漆喰は反響しますが、シラス壁は残響がほどよく吸音性がいいと思いました。陰影がやわらかく、素材・風合い、塗りの厚みに応じた深さ、奥行きが感じられるところがいいですね。」

「人が生活するスペースを考えると、医院は住宅に近い。だから、医院はアットホームな空間がいいと思います。
そのためこの医院を設計するにあたり、豪華さやきらびやかさよりも、落ち着きや居心地が患者にとっては重要なのではないかと考え、ゆったりできる空間を提案しました。」

このクリニックが医院でありながら、住宅にいるような心地よさを感じたのは必然だったのかも知れません。


■ 撫川クリニック 設計趣旨

小児科・内科医院+歯科医院に病児保育を加えた医療複合施設の新築工事です。
岡山市郊外、道路沿いは商業施設 一歩入れば住宅の密集する地域の 交通量の多い幹線道路に面しています。
医療施設には 静けさ が望まれます。
道路側に駐車スペースを、建物は採光上の最小限のスペースをのこし南側に寄せ、道路からの騒音にできるだけ距離を置く配置としました。
施設それぞれの環境条件を良くするため、中央に8M角のコート(中庭)を配置し、それを取り囲む コの字型プランとし、残る1辺を各施設へのアプローチのための、空の見える遊歩道としました。

待合室等、患者さんが主に利用するスペースを、コートに面して設ける事によって、静かで明るい空間が連続する施設になっています。
医療施設では院内完成に対する配慮も必要で、内装床は抗菌性能もあるとされる天然リノリュームを選択しています。
壁・天井は主にシラス壁とし、一部天井に張ったムクの松板などを含め自然素材、自然塗料で仕上げています。
X線やCTの待合室を兼ねるサロンや、キッズスペースを含め、比較的ゆとりのあるスペースは、患者さん同士の接触密度を下げる意味では、いくらか有効であろうと考えています。
コートに落ちる光と影、雨や風、ときおり小鳥も訪れるようです。
自然の移ろいや潤いを身近に感じていただき、少しでも患者さんや付き添われるご家族の方に、癒やされる時間であってほしいと願っています。
※竹内建築設計事務所ホームページより引用


2階の病児保育の施設にも、シラス壁が採用されている。

2階の病児保育の施設にも、シラス壁が採用されている。
中霧島壁ライト L-21 コテの目仕上げ


こちらの医院では、罹患中のお子様をケアする医療機関併設の病児保育を実施しています。
病気にかかっている子どもの保育と看護を行い、 子どもの健康を守ります。
共働き世帯の多い現在、このような施設が近くにあると安心して暮らすことができます。

幹線道路側から見る外観

上:幹線道路側から見る外観。医院建築でありながら温かみのある印象。
左下:待合室やサロンからは、中庭の四季折々を表情を見ることができる。
右下:アプローチ部分。アプローチを抜ければ緑が多い中庭を持つ開放的な空間が待っている。
スーパー白洲そとん壁W W-125 一条大波仕上げ


利用者からは、「院内がすごく清潔で広い。」「とても綺麗で中庭から陽光が入って気持ちいい。座席も沢山あるので安心。」「先生もスタッフの方もとても優しい対応をしてくれる。子供がぐずっていてもいやな表情もされずとても気が楽でした。」とのコメントが寄せられています。

「家」は自然の驚異から住まい手を守るように、「医院」は病気を診療・治療し健康を守ります。さらには、健康の尊さを諭してくれる場所でもあります。
開業から7年を迎えた撫川クリニックは、これからも地域の皆様のよきパートナーとしてその役割を担っていくことでしょう。

医療法人岡山奏和会 撫川クリニック
〒701-0164岡山県岡山市北区撫川1470
TEL:086-292-8133
URL:http://www.natsukawa.jp/

 

撫川クリニック

撫川クリニック コントラストが美しい待合サロン

設計
有限会社 竹内建築設計事務所
〒701-1153岡山県岡山市北区富原3296-86
電話:086-255-8411
URL:http://plaza.harmonix.ne.jp/~kaz-tak/

 

有限会社 竹内建築設計事務所 代表 竹内 一利氏

有限会社 竹内建築設計事務所
代表 竹内 一利氏