無暖房・無冷房の家

埼玉県朝霞市

商品|スーパー白洲そとん壁W

埼玉県朝霞市。閑静な住宅街の一角に、セルロースファイバーを主力とした断熱全般の施工を手がけ、究極の断熱防音工法「Z工法」を確立した山本順三氏の自邸があります。

山本氏は、「この本を読んでから建てよう」、「無暖房・無冷房の家に住む」等を執筆、全国に多くのファンを持っています。

目に優しい、和の落ち着いた外観の山本順三氏の自邸&体感館

中央:目に優しい、和の落ち着いた外観の山本順三氏の自邸&体感館。家の前に居るのは、ご本人。
 

4年半前に建設した自邸兼「Z工法」体験館に、外装材「スーパー白洲そとん壁」を採用しています。
自ら設計したこだわりの家に住み、シラス壁の住まい手でもある山本氏にお話を伺いました。

透湿の必要性

山本氏の専門は断熱。その山本氏は次のように話しています。
「透湿性がないと、建物は結露してしまう。透湿がないと駄目だ。」

断熱効果を高めるために、気密性を求めるあまり内部結露を発生させては本末転倒。結露を防ぐためには、建材自体の透湿性能が重要です。
山本様邸では、基礎のコンクリート、窓のアルミサッシとガラス以外は、すべて透湿性のあるもので施工しています。そのため、ガラスやアルミの窓枠といえども結露が発生することはありません。

透湿のある外壁

外装材に「スーパー白洲そとん壁」を採用した理由をお聞きしました。
「透湿のある外壁を考えると、そとん壁、漆喰、珪藻土の三つのみ。
あとは、通気層が必要となる。なければ大変なことになる。」

「そとん壁採用の第一の理由は、やはり透湿するということ。それから、100%自然素材、風合い。漆喰でも珪藻土でもない色があることもいいし、環境にも優しい点がいい。
25年間メンテナンスフリーという点も優れていると思う。これは他の製品では謳えない。
通常モルタルであれば、4年半も経過したらクラックが何十本か入っているはず。しかし、このそとん壁はほとんど入っていない。」
と話す山本氏。
モルタルは、過去の例で言うと2~3年からクラックが入り、10年経過するとメンテナンスをしなければならないとのこと。

 

無暖房・無冷房の家

「無暖房・無冷房の家」を実際に体感することができる。
断熱材は、もちろんセルロースファイバー。
W-127 かき落とし仕上げ。


「そとん壁は、竣工から7~8年経過したものをみても、メンテナンスしていないというから本物だと思う。25年間メンテナンスフリーとしているが、実は50年かもしれないし60年かもしれない。そのような点でも、そとん壁は優れているのではないか。」

そとん壁を採用して、意外だったこともあったようです。
「4年半経っても、色が変わらないのは計算外。徐々に汚れていくとおもしろいのではと思う。
銀も、いぶし銀のほうが格好いいように、汚れていくことは家に貫禄がでるというもの。
そとん壁は自然素材だから、色は10年単位ではしずんでいくのではないかと思っているし、くすんでほしいと期待している。」

そとん壁は、退色・劣化が少なく汚れもつきにくい外壁なので、4年半を経過した山本様邸でもほとんど色が変わっていません。
この点に限っては、ご期待に沿えなかったようです。

 

断熱の効果を高めるため、カーテンは二重

断熱の効果を高めるため、カーテンは二重。
上下のすき間からの空気の進入を防ぐため、上部にボックスをつけ、カーテンの裾は床につくようにしている。


未来の日本のため

山本氏は、個々の住宅だけに留まらず、町の景観の変容までも指摘します。
「日本の風景がだんだん壊れてきている。私たちは戦争中に育った人間だから昔の日本を知っている。
昔と比べると、経済は復興したが、精神的なものが下落したような気がする。

古い街道がなくなった。変な格好の建物、そして、ケバケバしい看板。世界中にないみっともない街ができてしまった。
そして、住宅街にまでそういうものを持ち込むようになってしまった。」

 

セルロースファイバー

 ロフト:断熱防音工法「Z工法」に
欠かせない断熱材
セルロースファイバーが、
屋根なりに吹き込まれている。

その上で、目に優しいことは重要と山本氏は説きます。
「目に優しいのは、泥・瓦、そして塗り壁。目に優しくないものは、原色。硬い、キツイ、キタナイという印象になる。
これからの日本のため、ひとりひとりの良心に訴えたい。われわれが力をつくし、汚いものを排除していかないと、世界に笑われる。
自分の家だけ目立てばいいというものではない。むしろ、目立ってはいけない。
このままでは、建築界が進歩するのではなく、後退してしまう。
この状況を食い止めるためにも、私は“口が悪い”とか“きつい”と言われても、提言していかなければならない。」

人々のため、住宅業界に警鐘を鳴らし続ける山本氏。その熱い思いは、これからも多くの人々の共感を得ることでしょう。
秋には、2冊の新刊を発行予定。今度はどんな鋭い筆致で私たちを驚かせてくれるのでしょうか。

有限会社 ゼットテクニカ
代表 山本順三

〒351-0033 埼玉県朝霞市浜崎4-1-55
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