薩摩中霧島壁の家

武川建築設計事務所 様(東京)

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住まいを設計する際にいつも気を付けている事は、視覚的な美しさだけに拘ることなく、手ざわり足ざわり、木や土の香り、無垢の床を踏んだときに少し軋む音、暖炉で燃える薪のはぜる音など、人間の持つ多数の感覚で感じる体験も同等に検討するようにしているところです。それに加え、日々の生活を送る上での使い勝手の良さや温熱環境性能をバランス良く検討していくことも大切にしています。目立つ設計ではありませんが、誰もが心地よく過ごせる空間を作ることを目標としています。

また、空間を構成する素材は出来る限り人類が原初から住居に使ってきたものを選ぶようにしています。論理的に説明することは難しいのですが、そういったもとあった場所や作られ方をイメージできる素材は心の深い部分で安心感を与えてくれるように思えます。

今回内壁材に薩摩中霧島を採用させていただいたのも、原材料が糊を除いてほぼ白洲という無垢な素材であったことと、顔料で調色しない素のままの灰の色合いの美しさにありました。「灰」という素材をよく使うのですが、火山灰、松煙、石灰などの時を経て燃え尽きたあとの淡い色合いに何とも言えない美しさを感じます。

塗装を一切しない無垢の杉板の床に、生成りの手すき和紙を張った天井に囲まれた空間は当初想定した以上に淡く柔らかい空間になりました。

使用材料 薩摩中霧島 素地色 ソフトヘアライン
その他素材 障子紙:本美濃和紙
家具扉:小国杉皮チリ入り和紙
天井:飛騨山中和紙
ペンダント照明:高岡真鍮鋳物電笠
床板:地産スギ 無塗装
造作材:地産ヒノキ 荏胡麻油塗り
既存表し柱:紙紐巻き
土間:南木曽真砂土タタキ風
トイレタイル:火山岩切出し粗仕上げ
洗面室タイル:美濃タイル

 

武川建築設計事務所 様
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