ぐるぐるの家
神奈川県横浜市保土ヶ谷区
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創業から65年を迎える小泉木材株式会社。木材をベースに、健康を害さない家づくりに力を入れています。
住居兼モデルハウスの「ぐるぐるの家」では、構造材、仕上げ材ともに神奈川県産の木を使用し、神奈川県在住の建築家による設計、地産地消の住まいを実現しました。
この住まいの外装にスーパー白洲そとん壁W、内装にビオセラが採用されています。
雨上がりの外観。シラス壁×木の重厚感のある佇まい。
スーパー白洲そとん壁W W-122かき落とし仕上げ
“ぐるぐるの家”の施主であり、施工現場管理を行った小泉木材株式会社 小泉 武彦氏にお話をお聞きしました。
「この住まいは私の家ですが、常にモデルハウスです。実際に生活しているありのままの住まいを見てもらうのが、お客様にとって一番いいことだと考えています。」
小泉木材は、材木業でありながら住宅の施工も行う工務店です。そのため、木材を活用し健康や安らぎを感じる住まいづくりを目指しています。
シラス壁との出会いをお聞きしました。
「ゼネコンに勤めていたときに、シラス壁と出会いました。
はじめはどんな材料か知りませんでした。シラス壁は設計事務所が指定しても、金額がネックになって実際の採用には至らないケースがほとんどでしたから。とにかく高いという印象を持っていました。
しかし、環境を意識した著名な設計事務所はシラス壁を採用しており、良いものだろうとも思っていました。
ゼネコンを辞めて、父の仕事(小泉木材)を手伝うにあたり、今後自分としてどういう生き方、そして仕事をしたいかという提案を自分の家でやろうと考えたときに、辿りついたのがこのシラス壁でした。」
シラス壁について深く知りたいと思った小泉氏は、ホームページを見たり、採用現場にも足を運んだりしたそうです。さらには、高千穂シラスのギャラリーも訪れ、直接スタッフから説明を受けました。
「多くの住宅を見てきましたが、実際に建っている家は非常に悪い状況です。壁内結露によって木は腐っているし、断熱材にもカビが生えています。これでは生活する人々の健康を守れないと思いました。家は30年もてばいいという考えもどうかと思います。
材木屋なので、住まいに木を使うのが大前提。壁内結露については、避けて通れない問題でした。
そしてこの問題について調べていくうちに、自分が感じていた疑問がシラス壁を使用することによってかなり解決できるということが判りました。
シラス外装材スーパー白洲そとん壁Wの、湿気を壁内に留めず、透湿するという考えに強く共感しました。見た目のデザインだけでなく壁内環境も良好に保つので、住まいの寿命を長くすることに繋がります。
木を活かした住まいには、シラス壁しかないと思いました。」
採用にあたり、嬉しい誤算もあったようです。
「ゼネコンにいたときは高いと思っていたシラス壁ですが、工務店が直接購入できることを知りました。工務店で買えば他の材料といい勝負。中間マージンがないので、他の塗り壁と余り変わらないということが分かりました。」
左:シラス外装材(スーパー白洲そとん壁W)の豊かな風合い。
右:スーパー白洲そとん壁Wに水をかける小泉氏。透湿と防水を兼ね備えているところが魅力とのこと。
夏場、スーパー白洲そとん壁Wに打ち水をすると長時間にわたり気化熱作用が持続し、建物内部の温度上昇を抑えます。
スーパー白洲そとん壁W W-122かき落とし仕上げ
この住まいは、社団法人 神奈川県建築士事務所協会のコンペ「住緑家(すみか)」を活用して選んだ有限会社 雄設計室 古谷氏(神奈川県逗子市)に設計を依頼。
こちらの意見を上手く引き出し、実はこういうことがやりたいのではないかという提案をしてくれたとのこと。非常に楽しくいい時間を過ごすことができたそうです。
住まいの名称は“ぐるぐるの家”。
神奈川県産材活用の取り組みがぐるぐると良い循環をして子供達に引き継がれてもらいたいという願いもこめられています。
子ども部屋にもシラス壁を採用。100%自然素材だから安心して過ごすことができる。
ビオセラ BC-54ソフトへライン仕上げ
シラス壁の住まいで生活した感想をお聞きしました。
「この冬はシラス壁の断熱効果のためか、暖房もあまりつけませんでした。
室内は木の匂いはありますが、新築のニオイがしません。竣工中に現場に来ていたときから、新築独特のニオイはありませんでした。
焼肉を食べたあとも臭いが残らないし、外から帰ってきてもムッとした感じがありません。空気の清涼感を感じます。
結露はほとんどなく、サッシの金属部分のところにつくだけです。」
奥様からも、
「室内に洗濯物を干した際、シラス壁の部屋はクロスの部屋と比べて乾きが早いです。夜干しをすると朝には乾いています」
とのお話をいただきました。
ご家族でシラス壁の消臭・調湿機能等を実感しているようです。
和風でありながらモダンな客間。神奈川県金時山の木を伐採し製材した木材を使用するというこだわりよう。
小泉氏は、「材木屋として神奈川県で育ててもらい生かしてもらってきたので、県産材を使うことで神奈川県に恩返しをしたい」と話す。
ビオセラ BC-54
「この住まいは、100点です。毎日帰ってくるのが楽しい。 おだやかな神奈川の木の香に包まれた住まい。 |
玄関前の舗装には家族の手形が。素敵な記録。 |
小泉木材株式会社
〒220-0004神奈川県横浜市西区北幸2-10-20
TEL:045-311-2801
URL:http://www.woodmeister.jp/