耐久性抜群!シラス壁の寿命とメンテナンスの必要性

2025/04/30(水) シラス壁コラム

 


はじめに

家を建てるときやリフォームを考えるとき、つい「見た目」や「価格」に目がいきがち。でも、実はとても大事なのが「どれくらい長持ちするのか?」という視点です。いくらおしゃれで安くても、すぐに劣化して修理が必要になるようでは、長い目で見たときに損してしまうかもしれません。

そこで、今回は「シラス壁」の寿命メンテナンスについて、わかりやすくご紹介します。

自然素材なのに、なぜこれほど長持ちするのか?手入れはどれくらい必要なのか?そして、日常生活の中でどんな点に気をつければいいのか?他の壁材との違いも交えながら、くわしく見ていきましょう。


シラス壁って、どんな壁?

まずは、簡単に「シラス壁とは何か?」をおさらいしておきましょう。

シラス壁は、南九州に広がるシラス台地由来の自然素材を原料とした塗り壁です。人工的な成分や接着剤を使わず、100%自然の素材からできているので、身体にやさしく、空気をきれいにしてくれる特長があります。

見た目は素朴ですが、光の当たり方や塗り方によって豊かな表情が生まれ、ナチュラルで心地よい空間をつくってくれます。最近ではおしゃれな住宅やカフェ、ホテルなどにも使われることが増えており、デザイン性の高さも注目されています。

でも、自然素材って「もろそう」と思われがち。果たして、シラス壁はどのくらい長持ちするのでしょうか?


シラス壁の寿命はどれくらい?

結論から言うと、シラス壁の寿命はとても長いです。

シラス壁は、もともと自然の中で何万年もかけて風雨や日差しにさらされてきた素材を使っています。そのため、非常に丈夫で安定した性質を持っています。しっかりと施工されたシラス壁は、20〜30年、場合によっては50年近く劣化せずに使い続けることも可能です。

これだけ長く持つ壁材は、実はとても少ないのです。

● 寿命の比較(目安)

壁材の種類 寿命の目安
ビニールクロス 約10〜15年
合成塗り壁材 約15〜20年
珪藻土(けいそうど) 約15〜25年
シラス壁 30年以上(条件次第では50年超)

 

もちろん、住まいの環境(湿気の多さや日当たり)や施工の仕方によって多少の差はありますが、自然素材の中でもトップクラスの耐久性といえます。


シラス壁が長持ちする理由

では、なぜシラス壁はそんなに長く持つのでしょうか?いくつか理由があります。

1. 天然素材ならではの強さ

シラス壁は、人工的に作られた壁材とは違い、自然の力で長い時間をかけてできた素材です。そのため、風化しにくく、温度や湿度の変化にも強い性質を持っています。

特に、劣化が起きにくいというのが大きなポイント。外壁に使っても雨風に耐え、内部に使っても結露しにくいので、劣化を防ぐことができます。

2. 接着剤を使っていない

多くの壁材には「接着剤」や「化学成分」が使われており、それが経年劣化の原因になったりします。でも、シラス壁はそれらを使っていないので、素材そのものの力で長持ちするんです。

接着剤がないぶん、剥がれたりベタついたりというトラブルが起きにくいのも特徴です。

3. 呼吸する壁だから

シラス壁は「呼吸する壁」とも言われています。湿気が多いときには吸って、乾燥しているときには放出する。この「調湿機能」によって、カビやダニの発生を防ぎ、壁の内部に水分がたまるのを防いでくれます。

実は、これが壁の劣化を防ぐのにとても重要。湿気によるトラブルが少ない=壁の寿命が延びる、ということなのです。


メンテナンスって必要?どれくらい大変?

「長持ちするのはわかったけど、手入れが面倒なんじゃ…?」と不安になる方もいるかもしれません。実は、シラス壁はほとんど手がかからない壁材なんです。

基本的にメンテナンスフリー

シラス壁は、普通に生活している中で特別なメンテナンスをしなくても、問題なく使い続けられます。色あせしにくく、カビもつきにくいので、何年もそのままきれいな状態が保てます。

汚れが気になったらどうする?

とはいえ、長く使えばちょっとした汚れがつくこともあります。そんなときは、軽く消しゴムでこすったり、水で濡らした布でやさしく拭いたりするだけでも十分きれいになります。

それでも落ちない場合は、専用の除菌洗浄剤を使えば、ほとんどの汚れを取ることができます。再塗装などの大がかりな工事をしなくても、簡単にリフレッシュできるのが魅力です。

外壁の場合は?

シラス壁は外壁にも使えますが、屋外はどうしても雨風にさらされるため、環境や建物の形状によっては、汚れがひどくなることもあります。その場合は、家庭用の高圧洗浄機や専用の除菌洗浄剤で洗うことで、ほとんどの汚れを落とすことができます。それでも、他の外壁材よりは耐久性が高く、塗り替えや塗装のメンテナンスは20~30年では必要ありません。


こんなときは注意が必要

シラス壁はとても優秀ですが、いくつか注意すべきポイントもあります。

強い衝撃に弱いことがある

シラス壁は自然素材なので、固すぎずやわらかすぎず…といった絶妙なバランスです。が、固い物を強くぶつけると、表面が欠けたり割れたりすることがあります

たとえば家具の角をぶつけたり、子どもが何かを投げてしまったときなどは注意が必要です。でも、これも表面だけの傷であれば、部分補修で元に戻すことができます。

施工の質が重要

どんなにいい素材でも、施工が雑だと長持ちしません。シラス壁は職人さんが丁寧に塗ることでその力を発揮します。しっかりとした施工をしてくれる専門の業者さんにお願いすることが、長く使うためのコツです。


シラス壁は「未来の壁材」

「自然素材って、なんだか古くさそう…」そんなイメージを持っていた方も、シラス壁の耐久性と機能性を知ると印象が変わるのではないでしょうか。

  • 30年〜50年も長持ちする
  • メンテナンスはほぼ不要
  • 汚れやすくても簡単に補修できる
  • 健康にもやさしく空気もきれいにしてくれる

これほどの実力を持った壁材は、そう多くありません。まさに、**「未来の壁材」**といってもいい存在です。


まとめ:長く使いたい人に、シラス壁は最適

シラス壁は、見た目の美しさだけでなく、**「長く使える安心感」**という面でもとても優れた壁材です。自然素材でここまでの耐久性があるのは本当にめずらしく、メンテナンスの手間が少ないことも大きな魅力。

家は、ただ住むだけの場所ではなく、家族の思い出を育む大切な空間です。だからこそ、「ずっと心地よく、安心して使い続けられる素材」を選ぶことが大切です。

もしあなたが、「見た目にもこだわりたい、でも長持ちもしてほしい」と考えているなら、シラス壁はとても良い選択になるはずです。

ぜひ、これからの家づくりやリフォームの参考にしてみてくださいね。


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