住んでから後悔しやすい内装選びランキング

2026/04/10(金) シラス壁コラム

はじめに

家づくりやリフォームのとき、内装を選ぶ時間はとても楽しいものです。

カタログを見たり、ショールームに行ったり。
「この色、いいね」
「この雰囲気、おしゃれだね」

そんなふうに、家族で話しながら決めていく時間は、きっと思い出にもなるはずです。

でも、実際に住み始めて数年たったころ、こんな声を耳にすることがあります。

「こんなはずじゃなかった」
「見た目だけで決めなければよかった」
「掃除が思ったより大変…」

内装選びは、住んでから初めて分かることがとても多い分野です。
しかも、簡単にやり直せないのが難しいところです。

これから紹介する内容は、実際の住まいづくりや、住んでからの感想の中で「よく聞く声」をもとにまとめたものです。
厳密な統計データではありませんが、現場で感じる傾向として参考にしていただければと思います。

単に「これがダメ」という話ではありません。
なぜ後悔が起きるのか、そしてどう考えれば防げるのかを、一緒に見ていきましょう。


第5位:見た目だけで選んだ「白すぎる壁」

まずは第5位から。

白すぎる壁を選んでしまったこと。

白い壁は、とても人気があります。
明るく見えるし、清潔感もあります。

ショールームで見ると、「やっぱり白が一番きれいだね」となることが多いものです。

でも、住み始めてから出てくる声はこうです。

「思ったより汚れが目立つ」
「手あかが気になる」
「日が当たるところが黄ばんできた」

特に、キッチンの近くや、子どもがよく触る場所では、思った以上に汚れが目につきます。

白は悪いわけではありません。
問題は、

「白さを保てるかどうか」

という点です。

たとえば、汚れが付きにくい素材や、空気中の汚れを吸着しにくい性質があるかどうか。
見た目の色だけでなく、その色がどれくらい長持ちするかを考えることが大切です。


第4位:おしゃれ優先で選んだ「凹凸の多い壁」

最近よく見かけるのが、表面に凹凸があるデザインの壁です。
光が当たると陰影が出て、とてもおしゃれに見えます。
SNSでも人気があり、「ホテルみたいな雰囲気になる」と選ばれることが増えています。

ところが、住み始めてからこう言われることがあります。

「ホコリがたまりやすい」
「掃除が大変」
「いつの間にか黒ずんでいる」

凹凸が多いと、どうしてもホコリがたまりやすくなります。

特に、日本の家は湿気が多いので、ホコリと湿気が合わさると、汚れが落ちにくくなることもあります。

見た目は大切です。
でも同じくらい、「掃除しやすさ」も大切なポイントです。


第3位:安さで選んだ「薄い床材」

床は毎日使う場所です。

歩く。
物を落とす。
家具を動かす。

知らないうちに、かなりの負担がかかっています。
そのため、価格だけで床材を選んだ場合、後からこう感じることがあります。

「キズがすぐ付く」
「へこみが目立つ」
「音が響く」

特に薄い床材は、衝撃に弱いことがあります。
最初は気にならなくても、5年、10年とたつうちに、差がはっきり見えてきます。
床は、面積が大きく、交換するのがとても大変な場所です。
だからこそ、「長く使えるかどうか」という視点で選ぶことが重要になります。


第2位:流行で選んだ「濃い色の床や壁」

ここ数年、濃い色の床や壁も人気があります。
落ち着いた雰囲気が出て、高級感もあります。

ですが、住み始めると、こんな声が出てくることがあります。

「ホコリがすごく目立つ」
「キズが白く見える」
「思ったより暗く感じる」

濃い色は、実はとても正直な色です。小さなキズも、ホコリも、すぐに見えてしまいます。
また、部屋の広さや光の入り方によっては、想像より暗く感じることもあります。
カタログの写真や、ショールームの広い空間だけで判断すると、実際の生活空間との違いに戸惑うことがあります。

流行は大切です。
でもそれ以上に、「自分の暮らしに合うか」を考えることが重要です。


第1位:なんとなく選んだ「壁材」

そして、第1位は——

なんとなく選んだ壁材。

少し意外に感じるかもしれません。でも実は、これがいちばん後悔につながりやすい選択です。
理由はシンプルです。
壁は、面積がとても大きいから。そして、空気といちばん関わる場所でもあるから。

多くの人は、壁材についてあまり深く考えません。

「標準仕様でいいか」
「とりあえず無難なもので」

そうして選ばれることが多いのです。
ところが、住み始めてから、じわじわと差が出てきます。

・部屋のにおいが気になる
・結露が出やすい
・カビが発生しやすい

こうした問題は、生活のストレスにつながります。
そしてその多くは、空気や湿気との関係から生まれています。


なぜ「壁」が一番大切なのか

床や天井も大切ですが、実は家の中でいちばん面積が大きいのは、壁です。
つまり、壁は空気と接する面積が一番広い場所なのです。

空気は、家の中をずっと動き続けています。

料理のにおい。
湿気。
人の呼吸。

こうしたものが、壁に触れ続けています。

もし壁が、湿気をため込みやすい性質を持っていたら。
もし壁が、においを閉じ込めやすい素材だったら。

それは、毎日の暮らしに少しずつ影響していきます。
だからこそ、「壁をどう選ぶか」は、とても重要なのです。


「住んでからの快適さ」は、数字では見えにくい

内装材を選ぶとき、多くの人が見るのは、

・価格
・色
・デザイン

です。

でも、住んでから本当に差が出るのは、目に見えない性能です。
たとえば、

・湿気をどう扱うか
・においにどう反応するか
・空気をどう保つか

こうした部分は、カタログの写真では分かりません。
でも、毎日の暮らしには大きく影響します。
たとえば、

雨の日が続いたとき。
洗濯物を室内に干したとき。

そんなときに、

「なんとなく空気が重い」
「乾きにくい」

と感じるかどうか。
それは、壁や天井の素材によって変わることがあります。


「昔の家」にヒントがある理由

ここで少し、昔の家のことを思い出してみてください。

古い日本の家に入ると、なんとなく空気がやわらかいと感じたことはないでしょうか。

木の柱。
土の壁。
自然素材の床。

昔の家では、自然の素材がたくさん使われていました。
こうした素材は、湿気を吸ったり、吐いたりする性質があります。
つまり、空気の状態を自然に整えていたのです。

現代の家は、気密性が高く、便利になりました。でもその分、空気の動きが単純ではなくなっています。
だからこそ、素材そのものの力が、改めて見直されています。


「シラス」という素材の話

自然素材の中でも、近年少しずつ注目されているものがあります。

それが「シラス」です。

シラスは、九州南部に広く分布している火砕流堆積物で、約2万7000年前の姶良カルデラの大噴火によって生まれた自然素材です。
とても細かい粒でできていて、その中には、目に見えないほど小さな穴が無数にあります。
この小さな穴が、いくつもの働きを生み出します。

たとえば、

・湿気を吸ったり吐いたりする
・においを吸着する
・空気中の有害物質を取り込む

といった性質です。

また、素材そのものが無機質で、カビの栄養源になりにくいという特徴もあります。
こうした性質は、住み始めてすぐというよりも、長く暮らすほどに差が出てくるものです。


「ランキングの本当の意味」

ここまで、後悔しやすい内装選びをランキング形式で紹介してきました。
でも、本当にお伝えしたいのは、「これがダメ」という話ではないということです。

どんな材料にも、良いところがあります。
大切なのは、「何を優先するか」です。

見た目を優先するのか。
掃除のしやすさを優先するのか。
長持ちを優先するのか。

そしてもう一つ。「空気との関係」を考えることです。
内装は、ただの飾りではありません。
毎日の空気と、ずっと関わり続けています。


まとめ|後悔を減らすための、たった一つの質問

内装選びで後悔を減らすために、ぜひ考えてほしいことがあります。
それは、

「10年後、この家はどう見えるだろう?」

という質問です。

新しい家は、どんな材料でもきれいに見えます。
でも、本当の違いが出るのは、数年たったあとです。

・汚れが目立っていないか
・においがこもっていないか
・空気が重くなっていないか

そうしたことを想像しながら選ぶだけで、内装の選び方は大きく変わります。
そしてその積み重ねが、「住んでからの満足」に、静かに効いてくるのです。

家は、完成した瞬間がゴールではありません。
住み続ける時間の中で、少しずつ本当の価値が見えてくるものです。
その時間を、できるだけ気持ちよく過ごせるように。

内装選びは、ほんの少し先の未来を想像するところから、始まるのかもしれません。


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