シラス壁とは?漆喰・珪藻土との違いとメリット・デメリットを徹底比較

2026/01/23(金) シラス壁コラム

はじめに

家づくりやリフォームを考え始めると、「自然素材の壁」という言葉をよく見かけます。
その中でも最近、少しずつ名前を聞くようになってきたのが「シラス壁」です。

でも正直なところ、

・シラスって何?
・漆喰や珪藻土とどう違うの?
・本当に体にいいの?

こんな疑問を持つ人も多いと思います。
この記事では、シラス壁の正体から、漆喰・珪藻土との違い、そしてメリット・デメリットまで、できるだけ正直に解説していきます。


シラス壁とは何か?

シラスとは、約2万5千年前、姶良カルデラという巨大火山が噴火し、そのときに発生した巨大火砕流が堆積したものです。
このシラスを原料として作られたのがシラス壁です。

ポイントはここです。

・人工的に作った材料ではない
・もともと自然界にあったもの
・化学物質を使わない

つまり、100%自然素材の壁材だと言えます。


シラス壁の大きな特徴

空気をきれいにする力がある

シラスには、目に見えないほど小さな穴が無数にあります。これによりシラスの表面積は見た目よりも大きく、空気中のにおいや有害な物質を効率的に吸着・分解してくれます。

たとえば、

・ペットのにおい
・タバコのにおい
・新築時に出やすい化学物質

こういったものを分解する働きがあります。

湿度を調整する

シラス壁は、室内の湿度に応じて湿気を吸湿・放湿する働きがあります。
そのため、夏はジメジメしにくく、冬はカラカラになりにくいと感じる人が多いです。


漆喰とはどんな壁?

漆喰は「消石灰」が原料

漆喰は、昔のお城や蔵にも使われてきた、日本ではとても歴史のある壁材です。主な原料は石灰石を焼いて粉にした消石灰です。

漆喰の特徴

  • 強いアルカリ性でカビが生えにくい
  • 表面が固く、見た目がきれい
  • 白くて高級感がある

ただし、漆喰は施工に技術が必要で、職人さんの腕によって仕上がりに差が出やすい素材でもあります。


珪藻土とはどんな壁?

珪藻土は「植物の化石」

珪藻土は、昔海や湖にいた珪藻(けいそう)という植物プランクトンの殻が積もってできた土です。

珪藻土の特徴

  • 調湿性能が高い
  • 見た目や色のバリエーションが多い

ただし、市販されている珪藻土の中には、固めるために化学のりを多く使っているものもあります。
「自然素材」と書いてあっても、実は完全に自然ではない場合があるので注意が必要です。


シラス壁・漆喰・珪藻土の違いを比較

素材の違い

  • シラス壁:火山噴出物(シラス)
  • 漆喰:石灰石を焼いて粉にした消石灰
  • 珪藻土:植物プランクトンの殻が積もってできた土

安全性の考え方

  • シラス壁:化学物質を使わない
  • 漆喰:比較的安全だが施工材料に注意
  • 珪藻土:商品によって差が大きい

性能のバランス

  • 調湿力:シラス壁・珪藻土が強い
  • 防カビ性:漆喰が強い
  • 空気浄化:シラス壁が特徴的

シラス壁のメリット

① 100%自然素材

「化学物質を使用しない」という考え方が、シラス壁の一番の魅力です。

・小さな子ども
・アレルギー体質の人

こうした家庭では、安心感につながりやすい素材です。

② におい対策に強い

生活していると、どうしてもにおいは出ます。
シラス壁は、ごまかすのではなく、吸着・分解するという点が特徴です。

③ 時間が経っても性能が落ちにくい

ビニールクロスのように劣化してはがれる、ということが起きにくく、長く使える壁です。


シラス壁のデメリット

① 価格がやや高め

一般的なクロスと比べると、どうしても費用は上がります。「安さ重視」の人には向かないかもしれません。

② 施工業者を選ぶ必要がある

シラス壁は、だれでも施工することは可能です。ただし、経験のある会社を選ぶことで、より良い仕上がりになります。

③ デザインの自由度は高くない

シンプルで落ち着いた見た目が多く、派手な色や柄を求める人には物足りなく感じることもあります。


どんな人にシラス壁は向いている?

・家族の健康を大事にしたい
・化学物質を使わない
・空気の質にこだわりたい
・長く住む家を考えている

こうした人には、シラス壁はとても相性が良い素材です。


まとめ:素材を知ることが後悔しない家づくりにつながる

シラス壁・漆喰・珪藻土は、どれも「自然素材」と呼ばれますが、中身や考え方は大きく違います。

大切なのは、

・名前のイメージだけで選ばないこと
・何からできているのかを知ること
・自分たちの暮らしに合うかを考えること

シラス壁は決して万能ではありません。
でも、「自然な空気の中で暮らしたい」と考える人にとっては、とても魅力的な選択肢のひとつだと言えるでしょう。


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