シラス壁でエコ住宅!SDGsに貢献する家づくりとは?

2025/12/31(水) シラス壁コラム

はじめに

「エコ住宅」や「SDGsに配慮した家づくり」という言葉を、最近よく耳にするようになりました。
でも正直なところ、

  • 何がエコなのかよく分からない
  • 流行りの言葉を使っているだけに見える
  • 本当に意味があるの?

そう感じている人も多いのではないでしょうか。
そんな中で注目されているのが、シラス壁です。シラス壁は、特別な最新技術ではありません。
それでも結果として、とてもエコで、SDGsにもつながる建材だと言えます。

今回は、「なぜシラス壁がエコ住宅につながるのか」を、できるだけ分かりやすく説明します。


そもそもシラス壁とは?

シラス壁は、「シラス」と呼ばれる火山噴出物の自然素材を原料とした塗り壁です。
シラスは、一般的にイメージされる「火山灰」とは違い、空から降ってきた灰ではありません。
2.5万年前の巨大噴火による火砕流が冷えて積もり、それが長い年月をかけて風化・分級されてできたものがシラスです。
特に建材として使われるシラスは、粒の形や性質が安定しており、壁材として適した特徴を持っています。

この自然素材を、化学物質に頼らず壁として使うのがシラス壁です。


「エコ住宅」とは何を指すのか?

エコ住宅というと、

  • 太陽光発電
  • 高断熱・高気密
  • 省エネ設備

を思い浮かべる人が多いと思います。

もちろん、それらも大切です。でも実は、建材そのものが環境にやさしいかどうかも、同じくらい重要です。
なぜなら、家は「建てるとき」と「住み続ける間」の両方で、環境に影響を与えるからです。


シラス壁がエコだと言える理由

自然素材で、余計な化学物質を使わない

多くの壁紙や建材には、

  • 接着剤
  • 防カビ剤
  • 化学塗料

などが使われています。

一方、シラス壁は自然由来の素材が中心で、室内に余計な化学物質を持ち込みにくいという特徴があります。
これは、

  • 空気を汚しにくい
  • 体への負担が少ない
  • 換気に頼りすぎなくていい

といった点につながります。人にも環境にも、やさしい選択だと言えます。

調湿作用でエネルギーを使いすぎない

シラス壁には、空気中の湿気を吸ったり吐いたりする調湿作用があります。
この働きによって、

  • 夏はジメジメしにくい
  • 冬は乾燥しすぎにくい

という室内環境になります。すると、

  • 除湿機や加湿器の使用が減る
  • エアコンの効きが安定する

結果として、電気の使用量を抑えやすくなります。機械に頼らず、素材そのものが働いてくれる。これも立派なエコです。

長持ちする=ゴミが出にくい

SDGsでよく言われるのが「つくる責任、つかう責任」です。
ビニールクロスは、10〜15年ほどで張り替えが必要になることが多く、そのたびに廃材が出ます。
一方、シラス壁は、

  • 剥がれにくい
  • 劣化しにくい
  • 張り替え前提ではない

という特徴があります。つまり、長く使える壁です。
頻繁に交換しないということは、それだけゴミを出さず、資源を無駄にしない家づくりにつながります。


消臭効果も、実はSDGsにつながっている

シラス壁は、においを吸着する性質があります。

  • ペットのにおい
  • タバコのにおい
  • 生活臭

これらを、香りでごまかさずに抑えます。するとどうなるか。

  • 消臭スプレーを大量に使わない
  • 空気清浄機に頼りすぎない

つまり、消耗品や電力の使用を減らすことができるのです。小さなことですが、積み重なると大きな違いになります。


シラス壁とSDGsの関係

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、「世界をよりよくするための目標」です。全部で17個ありますが、シラス壁はその中のいくつもの目標に関わっています。シラス壁は、直接「SDGsです!」と主張する建材ではありません。でも、結果として次の目標に関わっています。

目標3:すべての人に健康と福祉を

・化学物質に頼りにくい素材
・室内の空気を汚しにくい住環境

目標11:住み続けられるまちづくりを

・張り替えを前提としない壁材
・家を長く使い続けることにつながる

目標12:つくる責任 つかう責任

・劣化しにくく、廃材が出にくい
・資源を無駄にしにくい家づくり

目標13:気候変動に具体的な対策を

・調湿作用により、冷暖房などのエネルギー使用量を抑えやすい暮らし
・焼成を行わず、天日干しなどを基本とした製造工程による、比較的少ないCO₂排出量

派手さはありませんが、住んでからも、つくる段階からも環境負荷を抑える、地に足のついたSDGsへの取り組みと言えます。


「エコ=我慢」ではないのが大切

エコ住宅というと、

  • 快適さを我慢する
  • 生活が不便になる

そんなイメージを持つ人もいます。
でも、シラス壁の場合は逆です。

  • 空気が気持ちいい
  • においがこもりにくい
  • 手間がかからない

結果として、暮らしやすさが上がるのです。
我慢しなくても、自然とエコになる。それが、シラス壁のいちばんの強みかもしれません。


まとめ|静かにSDGsに貢献する家づくり

シラス壁は、

  • 最新技術でも
  • 流行の設備でも

ありません。
それでも、

  • 自然素材
  • 長持ち
  • 空気を整える

という特徴によって、無理のない形でエコ住宅を支える存在です。

SDGsを意識した家づくりは、「特別なこと」をするよりも、「余計なことをしない選択」から始まります。
シラス壁は、そんな考え方にぴったりの建材です。


ダウンロード版資料請求   郵送版資料請求

 

1ページ (全2ページ中)