未来の家づくりに必須?シラス壁とSDGsの関係を解説

2025/05/19(月) シラス壁コラム


はじめに

私たちが暮らす「家」は、ただの生活の場ではありません。家は家族を守り、心を休める場所であり、同時に地球環境にも深く関わる存在です。近年、そんな家づくりにおいて注目されているのが「SDGs(エスディージーズ)」という世界共通の目標と、「シラス壁(しらすかべ)」という自然素材の壁です。

「シラス壁ってなに?」「SDGsって言葉は聞いたことあるけど、どう関係あるの?」と思った方も多いでしょう。この記事では、難しい専門用語を使わずに、シラス壁とSDGsの関係について、わかりやすくご紹介していきます。


そもそもSDGsってなに?

まずはSDGsについて簡単に説明します。

SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2015年に国連で決められた世界共通のゴールです。全部で17の目標があり、たとえば「貧困をなくそう」「教育をみんなに」「気候変動に具体的な対策を」といった、未来の地球と人間のために大切なことがまとめられています。

つまり、SDGsは「このままの暮らしを続けたら地球がもたない。だから、もっとやさしくて賢い生き方をしよう」という約束なのです。


家づくりとSDGsの関係

「地球の未来の話と、家を建てることって関係あるの?」と思うかもしれません。でも実は、家づくりは環境にも大きな影響を与えるのです。

たとえば、家を建てるときにはたくさんの材料が必要になります。その材料を作る工場では二酸化炭素(CO₂)が出たり、輸送するためのエネルギーが使われたりします。また、建てた後もエアコンや暖房などでたくさんの電気を使うことで、さらに環境に負荷がかかってしまいます。

だからこそ、これからの家づくりには「省エネ」「自然素材」「長く住めること」など、環境や人にやさしい工夫が求められているのです。


シラス壁ってどんな壁?

そこで登場するのが「シラス壁」です。

シラスとは、火山の噴火によってできた細かい砂のような自然素材で、特に九州地方に多くあります。このシラスを使って作られた壁材が「シラス壁」です。

見た目はやわらかく、手ざわりも土のように落ち着きがあります。ですが、シラス壁の魅力は見た目だけではありません。実はとても機能的で、現代の家づくりにぴったりな特徴をいくつも持っています。


シラス壁のすごい力

①:空気をきれいにする

シラス壁には「空気をきれいにする力」があります。

その理由は、シラスにある「多孔質(たこうしつ)」という性質にあります。これは、表面に目に見えない小さな穴がたくさん空いている状態のことで、この穴が空気中のにおいや有害物質を吸着してくれるのです。

たとえば、タバコのにおいやペットのにおい、シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドなども吸い取ってくれるので、家の中の空気がとても清潔になります。

これはSDGsの「すべての人に健康と福祉を」(目標3)に大きく関係しています。家にいるだけで健康になれるなんて、うれしいですよね。

②:エネルギーを節約できる

もうひとつのポイントは、「室内の温度を調整してくれること」です。

シラス壁は湿気を吸ったり吐いたりする「調湿(ちょうしつ)」機能があります。これによって、夏はジメジメを減らし、冬は乾燥を防いでくれます。また、シラス壁には熱をためこみにくい性質があるため、夏は涼しく、冬はあたたかく感じるのです。

これによってエアコンや暖房の使用を減らすことができ、エネルギーの節約にもつながります。これはSDGsの「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」(目標7)や「気候変動に具体的な対策を」(目標13)とつながっています。

③:自然にやさしく、長持ちする

シラス壁は自然素材でできているので、作るときに環境への負担が少なく、廃棄するときも土にかえります。さらに、耐久性が高く、何十年と使い続けることができます。

この「長持ちする」ということが、実はとても大切です。なぜなら、壊れたらすぐ新しいものを作るというのは、資源やエネルギーのムダづかいにつながるからです。だからこそ、「長く使える家」はSDGsの「つくる責任 つかう責任」(目標12)にもつながるのです。


シラス壁が目指す未来の暮らし

シラス壁は、ただの「壁材」ではありません。健康、環境、省エネ、長寿命――そんなSDGsの目標に自然と寄りそう壁なのです。

つまり、シラス壁を選ぶということは、「自分と家族の快適な暮らし」を守りながら、「地球の未来」も守る選択につながっているということ。これからの家づくりにおいて、まさにぴったりな素材なのです。


まとめ:SDGs時代の家づくりには、シラス壁という選択を

いま、地球の未来が危ぶまれています。でも私たちには、「よりよい選択」をする力があります。そのひとつが、家づくりにおける素材選びです。

シラス壁は、自然素材でありながら高機能。健康的な室内環境をつくり、エネルギーを節約し、長持ちして、地球にも人にもやさしい壁です。しかも、地元でとれた素材を使えば地域の活性化にもつながります(これはSDGsの「住み続けられるまちづくりを」=目標11にも関係します)。

つまり、シラス壁は、見た目が美しいだけでなく、SDGsに対応した未来の家づくりをサポートしてくれる、頼もしい存在なのです。

「未来のことを考えるなんて、ちょっと難しそう」と思うかもしれません。でも、小さなことの積み重ねが、やがて大きな力になります。もしこれから家を建てたりリフォームを考えたりするなら、「シラス壁」という選択肢を、ちょっとだけ心にとめてみてください。


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