シラス壁の断熱効果は本当?夏涼しく冬暖かい省エネ住宅を実現

2026/02/02(月) シラス壁コラム

はじめに

「シラス壁の家は、夏は涼しくて冬は暖かい」
住宅の話をしていると、こんな言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
でも正直なところ、「本当にそんなにうまくいくの?」「ただのイメージじゃないの?」と思いますよね。

この記事では、シラス壁の断熱効果について、分かりやすく説明していきます。
「断熱材とは何が違うの?」「省エネになるって本当?」という疑問にも、ひとつずつ答えていきます。


そもそもシラス壁って何?

シラス壁は、約2万5千年前に南九州で起きた巨大噴火による火砕流が積もってできた「シラス」を使った塗り壁です。
ビニールクロスとは違い、様々な性能や効果があります。触ると少しざらっとしていて、自然素材らしさを感じます。
最近では「健康的な家」「自然素材の家」という流れの中で、シラス壁が注目されるようになってきました。


シラス壁に断熱材の代わりはできる?

ここはとても大事なポイントです。
結論から言うと、シラス壁だけで断熱材の代わりになるわけではありません。

グラスウールや発泡ウレタンなどの断熱材は、熱をできるだけ通さないことを目的とした建材です。
一方、シラス壁は断熱材のように熱の移動を止めるのではなく、壁自体が熱や湿気を一時的に受け止め、室内環境を安定させる役割を持つ素材です。
つまり、役割が少し違うのです。


夏に涼しく感じる理由

ではなぜ「夏は涼しい」と言われるのでしょうか。

その理由のひとつが、調湿効果です。
シラス壁は、空気中の湿気を吸ったり吐いたりします。日本の夏は、気温だけでなく湿度が高いのがつらいですよね。

湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、実際の温度以上に暑く感じます。
シラス壁の家では、湿気がたまりにくいため、
「エアコンの設定温度は同じなのに、なんだかベタベタしない」
「風が通ると涼しく感じる」
といった体感の違いが出てきます。


冬に暖かく感じる理由

冬も同じで、ポイントは「体感温度」です。

シラス壁は、急激な温度変化をやわらげる性質があります。
昼間に暖まった空気や壁の温度を、ゆっくりと放出するため、
・朝起きたときの冷え込みがやわらぐ
・暖房を切ってもしばらく寒くなりにくい
と感じる人が多いです。
冷えにくい家になるイメージが近いでしょう。


省エネ住宅につながる理由

シラス壁の家が省エネと言われるのは、エアコンや暖房に頼りすぎなくて済むからです。

・湿度が安定する
・空気がこもらない
・室内の温度変化がゆるやか

こうした積み重ねで、「強い冷房・暖房」を使う時間が減ります。

結果として、電気代が下がったり、体への負担が少なくなったりします。
特に、小さな子どもや高齢の人がいる家庭では、この“やさしさ”が大きなメリットになります。


他の壁材と何が違うの?

ビニールクロスの家は、見た目はきれいですが、湿気を通しません。そのため、結露やカビが発生しやすくなることがあります。

一方、シラス壁は、

・調湿する
・においを吸着する
・化学物質をほとんど使わない

といった特徴があります。
暮らしの質を静かに底上げしてくれるのがシラス壁です。


まとめ:数字より“暮らしやすさ”を大切に

シラス壁の断熱効果は、「断熱材の代わりになるか?」と聞かれると答えはNOです。
でも、「夏涼しく、冬暖かく感じる家になるか?」と聞かれたら、YESと言えるでしょう。

大きな変化ではなく、毎日の小さな快適さ。
それを積み重ねていくのが、シラス壁の本当の価値です。

省エネ住宅を考えるとき、性能の数字だけでなく、「この家で、気持ちよく暮らせるか?」そんな視点で、シラス壁を見てみてはいかがでしょうか。


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