壁を変えるだけで劇的変化!シラス壁リフォーム実践記
はじめに
「家をリフォームする」と聞くと、床を張り替えたり、水まわりを新しくしたりと、大がかりな工事を思い浮かべる人が多いと思います。私もそうでした。
でも今回体験してみてわかったのは、壁を変えるだけでも暮らしが大きく変わるということ。そのきっかけになったのが、自然素材の「シラス壁」でした。
この記事では、私が自宅をシラス壁にリフォームした体験をもとに、「なぜ選んだのか」「工事の流れ」「暮らしがどう変わったのか」を正直にお伝えします。
なぜシラス壁を選んだのか
リフォームを考えたきっかけは、子どものアレルギーでした。春になると鼻水とくしゃみが止まらず、室内でも症状が出ることに悩んでいました。さらに、梅雨の時期にはリビングの湿気が気になり、カビ臭いにおいがすることも。
「空気をきれいにしてくれる素材はないだろうか?」
そう調べる中で出会ったのがシラス壁です。
シラス壁は、南九州の火山噴出物「シラス」を使った塗り壁材。調湿や消臭効果にすぐれていると知り、半信半疑ながらも「子どもにとって安心な住まいをつくりたい」という思いから決断しました。
リフォーム前の我が家
リフォーム前の壁は一般的なビニールクロス。新築当初は真っ白で清潔感がありましたが、10年も経つと黄ばみや黒ずみが目立ち、ところどころ剥がれている箇所もありました。
さらに困ったのがにおいの問題。料理の油のにおい、梅雨時のカビっぽいにおい、冬の結露からくる嫌なにおい…。空気清浄機を置いたり、消臭スプレーを使ったりしましたが、その場しのぎにしかなりませんでした。
工事の流れ
1. 下地処理
古いクロスを剥がして、壁の下地をきれいに整えます。ここで凸凹が残ると仕上がりに響くので、大事な工程だと職人さんが教えてくれました。
2. 下塗り
シラス壁用の下塗り材を塗っていきます。これが接着の役割を果たし、強度を高めるそうです。
3. シラス壁の塗りつけ
いよいよ本番。左官職人さんがコテを使って丁寧に塗り広げていきます。均一な模様も、あえて手仕事の風合いを残す仕上げも可能。私たちはナチュラルな雰囲気の「コテの目仕上げ」を選びました。
4. 乾燥
仕上げが終わると、自然乾燥でしっかり固めます。夏場なら数日、冬場なら一週間ほどで完全に乾きました。
リフォーム後の暮らしの変化
空気が軽い!
一番最初に気づいたのは、空気の質の変化です。リビングに入った瞬間、以前のこもった感じがなく、すっと息が吸いやすい。子どもも「部屋が気持ちいい!」と言って床にゴロゴロしはじめました。
湿気が減った
梅雨どきのジメジメ感が大幅に軽減。以前は窓にびっしり結露がついていましたが、今年はほとんどありません。カビ臭さも消えました。
においが残らない
焼き魚をした日や、ペットのトイレ掃除をした後でも、においが壁に残りません。これには正直驚きました。消臭スプレーに頼る必要がなくなったのです。
子どもの体調にも変化が
花粉やホコリに敏感だった子どもですが、室内にいるときの症状が以前より軽くなりました。医師からも「住環境を整えるのは良いこと」と言われ、安心しています。
気になる費用と手間
正直に言うと、シラス壁の施工費用はクロスの張り替えより高めです。ただし、耐久性は圧倒的に高いので、10年ごとに張り替えるクロスと比べれば、長期的にはむしろ経済的だと思います。
お手入れは特別なことは必要なく、普段の掃除でホコリを払うくらい。汚れが気になるときは、メラニンスポンジで軽く削ればリフレッシュできます。ジュースなど飲み物等の染みも、除菌洗浄剤でほとんど落とすことができます。
やってみてわかったこと
1.壁だけで空気が変わるのは本当だった
家族全員が体感できる変化でした。
2.デザインの幅も広い
色や仕上げ方を選べるので、洋風にも和風にも合います。
3.子育て世代やペットと暮らす家庭にぴったり
空気の質がよくなることで、暮らしのストレスが減りました。
まとめ
シラス壁リフォームを体験して強く感じたのは、「壁を変えるだけで暮らしは劇的に変わる」という事実です。
リビングで過ごす時間がより快適になり、子どもの健康にもプラス。来客から「空気がきれい」と言われることも増えました。
リフォームを考えている方へ伝えたいのは、「床や設備を変える前に、まず壁を見直してみてほしい」ということです。シラス壁は見た目の美しさだけでなく、住む人の体と心を守ってくれる壁材。これからの住まいづくりに、新しい選択肢を加えてみませんか?
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