家に入った瞬間の空気感はどこで決まるのか

2026/02/20(金) シラス壁コラム

画像提供・施工:株式会社エヌテック(広島県)

はじめに

家のドアを開けた瞬間、「なんか落ち着くな」「ここ、居心地いいな」そう感じたことはありませんか。
逆に、特に理由はわからないけれど「ちょっと息が詰まる感じがする」「なんとなく長くいられない気がする」と感じた経験がある人もいるかもしれません。

この“家に入った瞬間の空気感”は、いったいどこで決まっているのでしょうか。
広さでしょうか。
おしゃれな家具でしょうか。
それとも間取りでしょうか。

実は、それらよりも前に、体が先に感じ取っているものがあるように思います。


空気感は「目に見えないもの」で決まる

多くの人は、家の雰囲気は「見た目」で決まると思っています。床の色、壁紙のデザイン、照明、家具。
もちろん、それらも大切です。
でも、家に入った最初の数秒で感じる印象は、まだ目でよく見ていない段階で決まっていることが多いものです。

多くの研究で、人は空気のにおいや湿度、温度などを、ひとつひとつ分けてではなく、まとめて「快適か、不快か」と感じ取りやすいことが示されています。


においは記憶と感情に直結する

玄関を開けた瞬間に感じるにおい。
これは、空気感に大きく影響します。

新築特有のツンとしたにおい。
洗剤や芳香剤が混ざったにおい。
なんとなくこもった感じ。

強いにおいでなくても、それが毎日続くと、気づかないうちに負担になることがあります。
においは記憶や感情と結びつきやすいため、家全体の印象として、なんとなく残りやすいのです。


実は壁が空気をつくっている

ここで、少し視点を変えてみます。

空気は、ずっと宙に浮いているわけではありません。
部屋の中を動きながら、壁、天井、床といった「面」に触れ続けています。
特に壁は、部屋の中で一番面積が大きい存在です。空気は常に、壁と接しています。

つまり、「空気感は、壁とどう付き合うかで変わる」と言っても過言ではありません。


呼吸しない壁がつくる空気

一般的な住宅の多くは、ビニールクロスの壁です。見た目はきれいで、掃除もしやすい素材です。

ただ、ビニールクロスは、空気や湿気を通しにくい性質があります。
その結果、

・湿気がこもりやすい
・においが残りやすい
・空気がよどみやすい

といった状態が生まれやすくなります。
見た目はきれいでも、「なんとなく息がしにくい」そんな空気感につながることがあります。


空気と関わる壁という考え方

では、空気感を大切にしたい場合、どんな壁が合っているのでしょうか。
条件として考えられるのは、

・湿気をため込みにくい
・においをごまかさない
・空気の変化を受け止められる

つまり、空気と関わる壁です。
こうして考えていくと、壁の役割は、見た目以上に大きいことがわかってきます。

その性質に近い素材のひとつが、シラスです。


シラス壁が空気に与える影響

ここで、少しだけ素材の話をします。

シラスは、九州地方に堆積している火災流噴出物のうち、主に約2.7万年前の姶良カルデラ(現在の錦江湾奥部)の噴火によって発生した入戸火砕流を起源とする、白色~白灰色で砂状の自然素材です。

シラスは非常に細かい粒でできており、一粒一粒に無数の小さな穴があります。
この構造によって、
・湿気を吸ったり放したりする
・においの原因物質を吸着する
といった性質を、素材そのものが持っています。

シラスを主原料に、自然素材のみで仕上げた壁がシラス壁です。


「何かが違う」と感じる理由

シラス壁のある空間に入ると、多くの人が「空気が違う」と感じます。
強い香りがあるわけでもなく、特別なことをしているわけでもありません。
ただ、
深呼吸しやすい。
長くいられる。

そんな感覚です。
これは、空気が無理に閉じ込められず、自然に整えられているからだと考えられます。


デザインより先に考えてもいいこと

家づくりというと、どうしても見た目から考えがちです。
でも、毎日その空間で過ごすのは体です。
目に見えるデザインは慣れていきますが、空気の違和感は、気づかないうちに積み重なります。
だからこそ、家に入った瞬間の空気感を、少し大切にしてみてもいいのではないでしょうか。


まとめ|空気感は、素材の選び方で変わる

家に入った瞬間、人はその場所が「自分の居場所かどうか」を感じ取っています。
その判断材料のひとつが、空気感です。

空気感は、センスや運ではなく、素材の選び方によってつくられていきます。

シラス壁は、その選択肢のひとつです。
派手さはありませんが、長く暮らすほどに、その良さが静かに伝わってきます。

もし、「家に入った瞬間の感じ」を大切にしたいと思ったら、壁という存在に目を向けてみるのも、ひとつの方法です。


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