採用事例紹介

採用事例紹介

早水公園体育文化センター弓道場(宮崎県都城市)

薩摩中霧島壁

宮崎県都城市にある早水公園。14ヘクタールという広大な敷地内には、多目的広場や植物園、野外ステージなどがあり、またスポーツイベントや合宿、大会なども開催される体育文化センターがあります。市民の方はもちろん、全国からもスポーツ愛好家が訪れる施設として愛されています。

平成29年1月 その体育文化センター横に、早水公園整備事業の一環として、弓道場が新たに建設され、その内装材にシラス壁が採用されました。


(写真1)近的弓道場。桧の床と、芝生の緑が美しいコントラストを生み出しています。

近的射場(12人立)と遠的射場(9人立)が併設される本施設は、鉄骨造1階立て、床面積2,200㎡、総事業費約7億7千万円の、国体や全国大会などにも対応可能な国内有数の弓道場です。



(写真2)上:エントランスホール正面には、天井まである大きな窓が配置され、遠的弓道場の芝生が見えるように設計されています。下:左側に近的弓道場。更衣室や控え室、会議室などが設けられています。

弓道は、現在では和弓を引いて的へ当てた矢の本数を競うスポーツの側面を持つとともに、弓術を元とした礼節を重んじる武道として知られています。心身を鍛えるという点から、教育を目的として中高校生の部活動としても盛んです。

競技人口は、全国で約14万人(全日本弓道連盟登録人口)以上と言われており、男女問わず幅広い年齢層に親しまれています。また、ドイツやフランスなど海外にも普及しており、都城市でも4年に1度国際試合が開催されています。


(写真3)近的射場前の選手控室。弓や矢などの道具を扱うため、選手や関係者以外が容易に立ち入らないよう、控室への出入口を一つにするなど安全に配慮した設計がされていました。

都城市は江戸時代初期から弓の生産が盛んな地域として知られ、地場産の上質な真竹と黄櫨(はぜ)で作られた弓は、「都城大弓」と呼ばれ愛され続けてきた歴史があります。
現在も都城市は竹弓の生産が日本第1位で、伝統工芸士の弓師がその伝統製法を守られています。


(写真4)内装材には、「薩摩中霧島壁」(カラー:SN-4 仕上げパターン:ソフトヘアライン仕上げ)が採用されています。

そのような「弓の歴史」を受け継ぐ地域にふさわしい、また伝統を重んじる格式高い競技を支える施設には、「地場産」で「本物の素材」を使いたいということで、100%自然素材であり都城市で生産している「シラス建材」が採用されることとなりました。他にも杉や桧といった自然素材がふんだんに使われています。


(写真5)観覧席。全国にある弓道場の中でもトップクラスの広さと設備を備えているとのこと。

弓本体の素材である竹や弦(つる)は、乾燥や湿気に影響を受けやすい素材であるため、部屋を一定の湿度に保つシラス壁は、競技を支える最適な建材と言えます。また、武具は基本的には洗えない素材が多いため、シラス壁の消臭効果も期待しているとのことでした。


(写真6)遠的弓道場と選手控室。投光器が設置されており、夜間の練習や試合も可能。

弓道の伝統や文化を守る場所として、また九州だけでなく、全国そして海外にも競技をアピールする場所として、今後益々注目される施設です。



(写真7)外観は、「威厳」「静粛」といったイメージを持つ黒を基調に、弓道場の格調を高めるデザインが採用されました。